ANAのSFCやJAlのJGC修行といった、航空会社のステータス修行は時間やお金を多く費やします。
航空券の名義人以外が航空機に搭乗することは禁止されている
まずはじめに申し上げると、航空券の名義人以外が搭乗することは禁止されています。
国際線に関してはパスポートの確認があるので替え玉搭乗は不可能でしょうし、仮にそれが出来たとしても不正な手段での出入国になります。
ですので、替え玉搭乗が問題になるのは国内線でしょう。
航空会社は万が一の事故やテロ等の事件に対応するため搭乗者名簿を作成しており、航空券を購入する際にお客さんは氏名などの情報を航空会社に提示することになっています。
この航空券は一度発券されるとほとんどの航空会社で名義変更は不可となっており、また名義人以外の搭乗は禁止されています。
例えばANAでは国内旅客運送約款で以下の通り明記しています。
その他の航空会社でも同様の規定はあります。
つまり、替え玉で飛行機に乗ることは契約違反であり、不正搭乗なのです。
過去には国際線で他人を航空機に搭乗させる意図をもって航空会社から搭乗券を発券させる行為が詐欺罪にあたるという裁判例もあります(詳細はこちらの裁判所サイトへ)。
また、万が一航空事故が発生しても別人が搭乗していたとなれば賠償請求もできない可能性がありますので、替え玉乗車なんてやるべきではありません。
代行での搭乗が発覚すればマイレージ会員資格は剥奪される
当然の報いではありますが、替え玉搭乗が発覚すればマイレージ会員資格は剥奪され、それまで修行で貯めたポイントも無効になります。
修行で航空会社の上級会員資格の取得のために替え玉をやって、それでマイレージ資格を失ってしまうなんて馬鹿らしい話です。
20条 禁止行為・会員資格の取り消し
1. 会員は、AMCを含む弊社が提供するサービスの利用にあたり、以下の各号のいずれかに該当する行為をしてはなりません。
(4)第三者になりすます行為(第三者になりすまして特典を予約、利用または解約する行為を含むが、これに限られない)
2. 弊社は、前項に違反した会員の会員資格を取り消す権利を有します。
バレないなんて思わない方が良い
国際線であればチェックインや保安検査場、出入国審査でパスポートのチェックがあります。
一方国内線の場合、免許証など本人確認書類をチェックするわけではないので、他人になりすまして飛行機に搭乗してもバレなさそうな感じはします。
実際ひと昔前であれば、他人名義の航空券で飛行機に乗ったことがある人も実際はいたと思います。
おわりに
マイル修行は金銭的にも時間的にも負担がかかりますし、肉体的にも精神的にも辛い思いをする人もいます。
こういったことから、替え玉を思いつくことはあると思います。