年会費を払えば世界各地の空港ラウンジを利用できるプライオリティパス。
世界1,300か所以上の空港ラウンジが利用できるそうです。
私はスターアライアンスゴールドのステータスを持っていて基本的にANAなどのスタアラしか乗らないのでプライオリティパスは持っていないのですが、航空会社のステータスが無い方でよく海外旅行に出かける方にとっては重宝するサービスなんじゃないでしょうか。
このプライオリティパス、羽田空港では利用できる空港がなかったのですが、この度羽田空港第3ターミナルのANAラウンジにプライオリティパスで入室できるようになったとのことです。
さらに成田空港第1ターミナルのANAラウンジも入室可能となりました。
これはプライオリティパスユーザーによって朗報ですね!
一方でANAの上級会員にとっては全く面白くない話ですよ。
ただでさえ普段は混んでるのに何を考えているのでしょう。
早速ツイッターでは「修行してSFC取った意味ないじゃん」と嘆いている人が続出でしたね。
ここでは、この血迷った施策を見ていきましょう。
プライオリティパスでANAラウンジが利用できるようになった
TRAICYみてたら「ANA、プライオリティ・パスでラウンジ利用可能に 羽田・成田の国際線」っていう記事が出てたんですよ。
もう見た瞬間びっくりしましたよね。
そんなことやっていいのかよってすら思いました。
まぁANAも厳しい業績が続いていますし、ラウンジの維持費負担を少しでも軽くするためにプライオリティパスを受け入れたのだと思います。
ネットニュースだけをソースにするのはまずいので、この記事が本当かどうか、プライオリティパスのサイトで確認したら本当でした。
マジ血迷ってんなー。
今は国際線なんてほとんど飛んでないんで国際線ラウンジはガラガラでしょうけど、普段であれば夜なんか特にANAラウンジ混んでますし、シャワーも2時間以上待たされたりするわけですよ。
まぁでも、ANAラウンジ利用するのはスタアラゴールドとかその同乗者、上位クラスの座席に乗る人、ANAの利用者がお金を払って入室するなどの場合に限られるので、混んでいても仕方がないかなと思うわけです。
我々も海外の空港では他のスタアラのラウンジを利用させてもらっているので、他社のスタアラ便のお客さんで混んでいたとしてもお互い様ですね。
だけどプライオリティパス、お前は違う。
プライオリティパスなんてANAとかスタアラ関係ないですし、なんならJALに乗る客だってANAラウンジに入室出来てしまうのです。
なんで関係ない客まで入室させて、ANAやスタアラゴールドの客が窮屈な思いをしなければならないのか。
成田は他にもプライオリティパスが使えるラウンジが数か所あるからいいですけど、羽田なんて全てのプライオリティパスが押し寄せてくるじゃないですか。
楽天プレミアム持ってるLCCの客も入れるってこと?
ANAラウンジ、大荒れの予感
プライオリティパスを持っていれば、同じターミナル内ならどこの航空会社を使ってもラウンジを利用できます。
そして、楽天プレミアムカードにはプライオリティパスがついているのです。
つまり、金色の楽天カードを持っているLCC利用者でもANAラウンジに入れてしまうわけです。
それって大問題じゃねーか?
ANAラウンジってカードラウンジより比較的年齢層が高くて落ち着いてる雰囲気があるのが良かったのに、これじゃANAラウンジを飲み放題の居酒屋と勘違いしたLCCのガキが、沢山やって来て宴会始めてカオスになっちまう・・!
そうなれば、ヌードルバーは長蛇の列で10分待ち。
それはいかん。
マジでよくない。
楽天プレミアムカード > ANAゴールドカード
ANAのゴールドカードにはプライオリティパスついてないですからね。
なので、普段ANAのゴールドカードでせっせとマイルを貯めて飛行機に乗る時は律儀にANAに乗るお客さんはANAラウンジに無料では入れないけど、楽天プレミアムカードで楽天ポイントを貯めてZIP AIRで旅行に出かける人はANAラウンジに入れちゃうんです。
せっかくSFCの修行したのに答えは楽天プレミアムカードだった
SFCの修行してる人って、ラウンジが使えるようになりたいから修行してるところあると思うんですよね。
SFCの特典は色々ありますけど、やっぱりANAラウンジが使えるってのが大きいんです。
特に国際線なら料理もお酒も充実しているので、それを目指してみんなお金と時間と労力をかけて修行をするんですね。
それが年会費11,000円の楽天プレミアムカードでANAラウンジが使えるなら、修行とかステータスの意味を少し見失ってしまう気がします。
これはもうダイヤモンド修行をしろってこと?
そうなんですか、ANAさん?
SFCでは楽天カードレベルだから、毎年修行してダイヤモンド会員になれってことなんですかね。
ダイヤモンドだとANA SUITEラウンジが使えます。
ANA SUITEラウンジになると、ダイヤモンドメンバーとその同伴者、ファーストクラス搭乗者、200万マイル以上のミリオンマイラー、そして利用券を持っている人しか入室できませんので、楽天カードマンはいません。
嫌なら、おとなしくダイヤモンドメンバーになるなり200ミリオンマイラーになるしかないのかもしれません・・。
あれ、Soft Launchの表記が消えてる・・?
さっきプライオリティパスで羽田のANAラウンジを見たときは、「Soft Launch」って書いてあったんですよ。
Soft Launchってことは、限定的・実験的にサービスをスタートするってことだから、すぐに中止になる可能性もあるのかなって思ってたんですね。
ところが、今見たらSoft Launchの文字が消えてました・・。
えー、ってことはこれ正式なサービスとして提供し続けるの・・?
おわりに
今回の施策は、プライオリティパスを持っている人には朗報でしょうね。
特に羽田はプライオリティパスが使えるラウンジがなかったので、大歓迎でしょう。
一方で、お金と時間、労力を使ってSFC修行をした人などからすれば面白くない話です。
そもそもANAやスタアラの客でもない人がANAラウンジに入れるってどうなんって思うわけです。
たしかに今は新型コロナでラウンジの稼働率が低いので、プライオリティパス保有者にもラウンジを解放して少しでもラウンジ運営のコストを回収したいのだと思います。
ですので、現状のような国際線がほぼストップしている状況であれば、プライオリティパス保有者に開放するのも仕方がないかなとは思います。
しかし国際線が本格再開した時に、ラウンジが人で溢れてシャワー浴びるのに4時間待ちとか起こることが目に見えているので、国際線が本格稼働し始めた時にはプライオリティパスでの入室は終了してほしいと思います。
今後末永く続けるなら、せめて混雑時はプライオリティパスでの入室は制限してほしいものです。
ってか、限られた者のみANAラウンジに入室できるってのが実はミソだったりするんだから、ANAはそこを捨ててはいかんでしょ。