ANAのステータスカードを持ち歩く必要はあるか、その使い方とは。

ANA

ANAのプレミアム・メンバー(上級会員)になると贈られるステータスカード。

ステータスカードが届くとステータス達成の実感がこみ上げてきて嬉しいものなのですが、一方で

 

パーマネントトラベラー
このカード使う場面ってあるの?

 

とも思うわけです。

この記事では、ステータスカードを持ち歩く必要があるのか、使う場面があるのかについて考えてみました。

 

ANAのプレミアムメンバーについて

ANAやスターアライアンス・メンバーの飛行機に有償(またはスカイコイン)で航空券を購入し搭乗すると得られるプレミアムポイント(PP)。

暦年1年間で貯めたPPに応じて、翌年度にプレミアム・メンバーになれる場合があります。

プレミアム・メンバーには3段階があり、先ほど述べたPP数によってブロンズから始まり、プラチナ、ダイヤモンドと昇格していきます。

ステータスの獲得条件は以下の通りです。

1月1日から12月31日までのPP数
ブロンズ・メンバー・・30,000PP (うちANA便15,000PP※)
プラチナ・メンバー・・50,000PP (うちANA便25,000PP)
ダイヤモンド・メンバー100,000PP (うちANA便50,000PP)

※ブロンズ・メンバーに関しては、30,000PPに達した時点でANAゴールドカードまたはANAカードプレミアムを保有していれば、ANA便搭乗によるPPが15,000PP未満でもブロンズ・ステータスが付与されます。

なお、上記条件はコロナ以降のステータス獲得キャンペーンの条件は考慮していません。
当然、上級のステータスになるにつれて、ラウンジの利用ができるようになったりマイル積算率が多くなるなど、より多くのサービスを受けられるようになります。
このプレミアム・ポイント数が、各ステータス獲得条件に達すると自動的にPP数に応じたステータスが付与されます。
ステータスの付与期間は翌年4月から1年間ですが、当年4月以降12月末までにステータスに応じたPPに達すると「事前サービス」期間が始まり、実質的にそこからステータスが付与されます。
そして、「事前サービス」開始から二週間くらいでANAからステータスカードが送られてきます
また、本期間分のステータスカードは本期間開始直前の3月頃に届きます。
スーパーフライヤーズ会員の場合、ステータスカードと同じような「ラウンジカード」が毎年3月頃に送られてきます。
このステータスカードが送られてくるとステータス獲得の実感がわくため、手にしたときはやっぱり嬉しいものですね。
ただこのプラスチックのステータスカード、ステータス獲得の記念品以外にはなれども、実際に必要となる場面があるのでしょうか
以下、考えてみたいと思います。
 

国内線利用の場合

ANA公式チャネルで航空券を購入した場合

ANAのサイトやアプリ等の公式チャネルで航空券を購入する場合、基本的にANAマイレージクラブ会員としてログインして購入するでしょう。

その場合、航空券と会員番号は紐づいており、ステータスカードの出番はありません

 

 
P’hiro
ANAのカウンターでドヤ顔でステータスカード出したら、やんわりと「必要ない」って言われちゃったことあるよ、恥ずかしすぎる!

 

旅行会社経由で航空券を購入した場合

HISなどの旅行会社でパッケージツアーなどを申し込んで航空券を購入した場合、マイレージを積算できる場合があります。

その際は、旅行会社にマイレージクラブの会員番号を旅行会社に伝えて登録してもらえば、ステータスカードを持参する必要はないでしょう。

一方、旅行会社経由で購入した航空券がマイレージ積算対象外などの場合、旅行会社経由でマイレージ番号の登録はなされない可能性があります。

この場合に上級会員のサービスを受けたい場合は、ステータスカードが必要になってくると思います

ただ、スマホを持っている方であれば、「ANAマイレージクラブ」アプリでデジタルカードを提示すれば済む話なので、このアプリさえ持っていれば国内線利用時にプラスチックのステータスカードが必要になる場面はないかと思います。

 

国際線利用の場合

ANA便利用時

国内線利用時で述べた通り、ANA利用時にはマイレージ会員番号が登録されていたり、デジタルカードで事足りますのでステータスカードが必要になる場面は想定しにくいですね。

ただ、海外の空港でラウンジを利用する場合、プラスチックのステータスカードの提示を求められ場合があるので、念のため持ち歩いた方が無難です

ANA以外のスターアライアンス便利用時

ANA以外のスターアライアンス便に搭乗するのであれば、ステータスカードは持ち歩いた方が良いです。

実際、以前こんなことがありました。

ANAのマイルを使ってタイ国際航空の特典航空券を取得し、搭乗しようとした際の話です。

羽田空港で手荷物を預けたところ、プライオリティタグが付いていないことに気づきました。

スターアライアンスゴールドを持っている旨説明したところ、スターアライアンスゴールドの登録がされていないことが判明し、その際にステータスカードの提示が求められました
羽田空港ですので、もしかしたらデジタルカードでも大丈夫だったのかもしれませんが、海外の空港で同様のことがあった場合デジタルカードが通用するか保証がありませんので、ステータスカードは持参した方が安心ですね。
 

スーパーフライヤーズのクレジットカードはステータスカード代わりになるか


絶対ならないわけではないと思いますが、海外旅行時にはラウンジカードはラウンジカードで持っておいた方が良いと思います。

スーパーフライヤーズカード(SFC)のクレジットカードにもスターアライアンス・ゴールドのマークが入っているため、海外旅行時などにラウンジカード代わりに利用できそうですが、実際どうなのでしょうか。

結論から言うと、SFCのクレジットカードではステータスカードの代わりにはならないと思います。

その理由は、航空会社のステータスの有効期限が記載されていないからです。

SFCのステータスはクレジットカードが解約されると失効しますが、クレジットカードは(カードの表記上は)何年も有効期限を残したまま手元に残しておくことができます。

 
P’hiro
カードを解約しても「自分でハサミ入れて処分してね」って言われるだけだからね
 
これでは、スターアライアンスゴールドとしてのステータスが有効なのかを確認できないため、クレジットカードではラウンジカードの代用はできないと思います。
実際、他の方の体験を読むと、海外の空港でSFCのクレジットカードを提示したがラウンジに入れてもらえなかった旨の話を見たことがあるため、海外に行く際にはラウンジカードを持って行った方がよいと思います。
なお、ANAから送られてくるSFCの案内冊子にも、日本以外ではSFCラウンジカードまたはデジタルカードを提示するように案内がなされています。
まぁ正直、デジタルカードも使えるのか怪しいので、私ならプラスチックのカードを持っていきます。

まとめ

ANAのステータスカードが必要になる場面はあまり多くなく、記念品のような性格が大きいかもしれません。

特に国内では、スマホのアプリでデジタルカードを提示すれば済む話なのでわざわざプラスチックのカードを持ち歩く必要はないです。

一方で、海外ではまだデジタルカードでは通用しない場合もあるかもしれませんので、持ち歩いた方が良いと思います

ステータスなんてなくても飛行機は乗れますのが、エコノミーに乗るならステータスがあった方が快適に旅行はできますので、特にスターアライアンスの他社便に乗るのであれば、そのステータスを証明するものは持ち歩いた方が無難でしょう。

よく渡航先でパスポート原本の携行が現地の法律で義務づけられているのに、「パスポートのコピーを持っていれば大丈夫」なんて言って持ち歩かない方も多いですが、あれで警察に逮捕されるなどのトラブルになる場合もあるらしいので、私は持ち歩くことにしています。

たしかに、外出中にパスポートが盗まれる危険性もありますが、ホテルの貴重品入れもアテにならないですからね。

それと一緒ってわけではないですけど、カード1枚くらいならそんなにかさばらないので、私は国際線に乗るときは念のためにステータスカードを持っていくようにしています

ステータスカードが必要になる場面は少ないですがゼロではないので、持ち歩いていた方が安心です。

 

以上、ANAのステータスカードは持ち歩く必要があるのかをまとめてみました。

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