2023年10月13日、残念なニュースが飛び込んできました。
山口県宇部市にあるANAクラウンプラザホテル宇部が、2024年３月31日をもって営業を終了することになりました。
わたくしP’hiroは、2022年12月に同ホテルに２日間滞在しており、今回の決定に驚いたとともに、残念な気持ちであります。
この記事ではANAクラウンプラザ宇部に滞在したときの写真を載せていきます。それがこのホテルが宇部に存在していた記録を残すことにつながると思いますので、この記事はホテルが営業終了後も残しておきます。
営業終了の背景
コロナが決定打になってしまった模様
ホテル側の発表や報道によると、コロナによる業績悪化が営業の引き金となってしまったようです。
当ホテルは宇部全日空ホテルとして1983年に開業し、以来40年営業してきたいので、施設の老朽化も進み、今後も業績向上を見込みにくいことから営業終了に至ったとのことです。
アクセスは良いが観光需要は弱い
クラウンプラザ宇部は宇部市の代表的な駅である宇部新川駅からほど近く、山口宇部空港からも路線バスで20分ほどの場所なので、アクセスは良好です。
しかし、いかんせん宇部市自体は観光先としてはちょっと魅力に乏しく、レジャー客の集客は弱かったのではないかと思います。
UBE株式会社の本店や工場があるのでビジネスの需要はそれなりにあったとは思いますが、コロナでオンライン会議が増え出張需要が弱まってしまったのではないかと推察されます。
地元のシンボルがなくなる寂しさ
ひと際目立つ建物
私も地方出身なのでわかるのですが、街のシンボルとなるものがなくなると寂しいものです。
クラウンプラザ宇部は15階建の大きな建物ですので、周辺からはかなり目立つ存在です。
周りにも大きな建物がないので、その存在感は大きいですね。
2023年10月現在このホテルの売却先を探しているということで、この建物が存続する可能性もありますが、売却先が見つからなければ取り壊しの可能性も出てきてしまします。
そうなった場合、街中から見えたシンボルがなくなることになるので、地元の人にとって寂しい話です。
クラウンプラザ宇部は観光やビジネスなどで市から訪れる客だけでなく、地元の方も利用する機会が多かったようです。
地元の方の利用もあるホテル
クラウンプラザ宇部は観光やビジネスなどで市外から訪れる客だけでなく、地元の方も利用する機会が多かったようです。
ホテルの１階にはビュッフェがあり、朝食やランチ時になると地元の人が大勢食事を楽しんでいました。
▲朝食
▲ランチビュッフェ
味付けもよくまた来たいと思っていたので、もう行けなくなるのは残念です。
そして、最上階にはバーもありました。
宇部の夜景が見えるバーです。
こういった夜景の見えるバーは宇部唯一でしょうから、地元の人にとって貴重な遊び場がひとつ無くなるのは痛いと思います。
私が立ち寄った時も地元の女性客２人がおり、常連なのかバーテンダーと世間話で盛り上がっていました。
12月ということもあってか、年末年始はクラウンプラザに泊まろうかなんて話で盛り上がっていましたが、それももう出来なくなってしまうかもしれません。
ニュースを見ても地元の人から残念さが伝わるコメントがありました。
家族でホテルのレストランで食事をしたり、結婚式を挙げたという方も大勢いらっしゃることでしょう。
なんとか売却先が決まって、街のシンボルが続いてほしいですね。
お部屋などの写真
最後に私が以前宿泊したお部屋などの写真を残していきたいと思います。
▲入口の表札
▲エレベーター
▲廊下
▲ツインルーム。落ち着いた雰囲気のお部屋です。
▲マッサージチェア付きの部屋。これがあるのは珍しいと思います。
▲ソファ
▲冷蔵庫。無料のお水とちょっとしたミニバーがありました。
▲風呂とトイレ
終わりに
やはり、一度でも泊まったことのあるホテルが無くなるというのは悲しいものがあります。
今回営業終了する理由の一つが施設の老朽化ですが、国内のANAクラウンプラザの多くは全日空ホテルのリブランドであり、それ以外でも昭和にできたホテルが多く、今後もANAクラウンプラザの営業が終了するケースが出てくるかもしれません。
ANAクラウンプラザホテル宇部の売却などについて何かアップデートがあれば、この記事も随時更新していきます。
