プーケット・サンドボックスに続いて、9月1日から開始が期待されていたパタヤ・サンドボックス(と俺が勝手に呼んでる)が延期されてしまいました。
パタヤ・サンドボックス構想は、9月1日から新型コロナワクチンの接種が完了した外国人旅行者をパタヤが隔離なしで受け入れるというものです。
それをまとめた記事を書いたので、最新情報はそちらをご覧ください。
⇒⇒⇒ タイは10月より隔離無し開国の範囲を拡大へ【バンコク・パタヤ・チェンマイなど】
連日、新規陽性者数が2万人ほど確認されているタイランド
2021年8月時点で、タイでは連日PCR陽性者が2万人程度出ています。
タイの人口は6000万人ほどですので、日本で言えば毎日陽性者が4万人出ているのと同程度の感染の広がりです。
タイは2020年は新型コロナの感染を抑え込んでいて、公式には100日連続で新規感染者が確認されませんでした。
それが一転してデルタ株が東南アジアで流行したことにより、タイでも多くの感染者を確認することになりました。
パタヤの今現在:街はもはや死んでいる
パタヤは外国人観光客向けのビジネスで成り立っていた街ですので、コロナによる外国人観光客の締め出しによって経済は大打撃を受けています。
一説にはパタヤ住民の8割が何らかしら観光に関係する仕事に従事していたなんて話もあるほど、観光への依存度が高い街です。
かつてパタヤは多くの地方出身者が集まっていた街でした。
現在は外国人観光客も来ない上に仕事を失った方は地元へ戻ってしまったので、パタヤの街はかなり閑散としています。
▲かつて東洋一の歓楽街と呼ばれたウォーキング・ストリートもゴーストタウン化してしまった
地元に帰る家がある人はまだ良いほうで、職を失っても帰る家が無くパタヤでホームレスになってしまった人も大勢います。
▲パタヤビーチで食料の配給を待つ人々
普通に生活すること自体がとても難しい現実が、世界にはまだまだ存在します。
パタヤ市長が観光再開に積極的だったので期待していたのだが現実は厳しい
観光都市であるパタヤの窮状を打開するには、やはり外国人観光客を受け入れることが一番です。
プーケット・サンドボックスの計画が進んでいるのを見たパタヤのソンタヤー市長は、パタヤもサンドボックスを開始できないか模索していました。
影響力のある市長が外国人を入れたがっているのだから、パタヤ・サンドボックスが予定通り実現される可能性が高いと思っていましたよ。
パタヤ・サンドボックスを実現するには感染者の抑制しかない
ところがどっこい、パタヤ市長の意向むなしく、
9月1日からのパタヤ・サンドボックス開始は延期となり、開始時期も未定となりました。
このままだと、正直2021年内の開始は難しいのではないかと思います。
結局のところ、パタヤ・サンドボックスを実現するにはタイ国内の新型コロナ新規感染者数を抑え込むことが重要です。
英国の例で見てみるとデルタ株の感染拡大のピークは約1か月半程度とのことなので、いつまでも現在の新規感染者数が続くわけではないと思います。
しかしラムダ株の流行の兆しが見える中、タイでデルタ株の感染が落ち着いたとしても、次の変異株の感染流行がやってくると思って間違いないです。
やはり、パタヤ・サンドボックスを実現するにはワクチン接種を進めるしかないのです。
タイもワクチン確保には苦労しておりなかなか難しい話ではありますが、ワクチン接種を進めることだけが現実に用意された解だと思います。
パタヤに行けたとしても、以前の様には楽しめない
もうひとつ残念なことは、仮にパタヤに行けたとしても以前のように楽しめるのは当分先だという事です。
今はビーチロード沿いの店はほとんど閉まっており、レジャー施設も軒並み倒産してしまっている状態です。
いち早くパタヤを訪問しても、以前のようには楽しめないでしょうし、経済が疲弊してしまっているので外国人観光客を狙った窃盗や強盗が頻発する可能性だってあるのです。
パタヤ・サンドボックスの開始が延期されてしまったことはとても残念です。
今思えば、コロナ以前のパタヤの盛り上がりは夢のようでした。
はやく、再び元気になったパタヤを見たいものです。