来月休みが取れそうだから、家族やお友達と旅行に出かけようって思い立つことがありませんか?
そんなときに飛行機の料金を検索してみると、結構高い値段だったりしますよね。
いっしょにマイル割の特徴
そもそも「いっしょにマイル割」とは
いっしょにマイル割とは、ANAマイレージ会員とその同行者併せて2~4名でお得に国内線航空券を買えるサービスで、マイル会員本人は行き先・シーズンに関わらず往復航空券を10,000マイルで、同行者は1名につき所定の金額(19,400円~36,600円)で往復航空券が買えるものです。
同行者の運賃については、こちらから運賃表で確認できます。
「お得に」と書きましたが、使い方によってトクにも損にもなるので注意が必要です。
いっしょにマイル割は国際線では設定されていません。
国内線の往復航空券のみ販売しています。
予定の変更はできない
いっしょにマイル割は、マイル会員本人の分については特典航空券のような特徴を持っていますが、予定の変更はできません。
この点はスーパーバリューなどの割引運賃と同じですね。
プレミアムクラスへのアップグレードに関しては可能です。
人数の増減には制限があり、搭乗取りやめには手数料がかかる
まず、いっしょにマイル割は予約後に人数を増やすことはできません。
人数が減る場合については、
- マイル本会員(10,000マイル払う人)が搭乗を取りやめた場合はいっしょにマイル割は利用不可
- 同行者が搭乗を取りやめて搭乗者がマイル会員1人になってしまった場合もいっしょにマイル割は利用不可
- 同行者の一部は搭乗を取りやめたが、マイル会員と他の同行者がいる場合はいっしょにマイル割が利用可能
となります。
なお、いっしょにマイル割で予約後に搭乗を取りやめた場合、同行者の運賃の払い戻しは50%の手数料がかかります。
マイル会員本人が解約した場合はマイルの払い戻しは無く、同行者全員も解約になるので同行者にも払い戻し手数料がかかります。
同行者にはマイルが付与される
同行者にはマイルが付与されます。
マイル積算率は75%です。
これはスーパーバリューなどと同じ積算率ですね。
同行者は現金で航空券を購入しているわけですから、マイルが付与されるのは当然ですよね。
一方、マイル会員本人にはマイルは付与されません。
マイル会員は10,000マイルで特典航空券を入手しているので、マイルは付与されないのでしょう。
いっしょにマイル割が割高になる場合もあるので注意
国内線の特典航空券を取るには、通常最低でも片道5,000マイル必要です。
片道5,000マイルで取れる特典航空券は、ローシーズンかつ飛行距離が300マイル以下の路線ですので、かなり限られた場面ですね。
ですので、いっしょにマイル割はシーズンに関わらず全ての路線を10,000マイルで往復できるので、大半の場合は本会員はお得に飛行機に乗れます。
いっしょにマイル割のおススメの活用法
ハイシーズン
いっしょにマイル割のおススメ活用法の一つ目は、ハイシーズンで旅行する場合が挙げられます。
ハイシーズンは一般的に航空券の争奪競争が激しいため、最安値の何倍も高い値段を払わなければならないこともあります。
いっしょにマイル割であれば、羽田-沖縄線を除いてピーク時でも通常時より最大2,600円しか値段が上がらない(2021年10月30日までの運賃の場合)ので、お得に航空券が買える可能性が高いです。
羽田-沖縄線だけはピーク時は5,600円高いのでお得感は減りますね。
いずれにしてもいっしょにマイル割であれば、航空券の値段の上限が比較的安く設定されている点が特筆すべき点であるため、航空券の値段が高い時期こそ活用したいですね。
ただ、いっしょにマイル割は本会員の航空券は特典航空券であり、ハイシーズンでは特典航空券が取りにくいという弱点があります。
いっしょにマイル割は需要が高い時期にこそ活用したいですが、活用するための競争がこれまた激しいというジレンマがあります・・。
直前期
航空券は一般的にフライト日に近づくほど値段が高くなっていきます。
スーパーバリューと言った早期割引は早いもの勝ちですので、値段の安い航空券は時間が経つほど売り切れていきます。
一方で、いっしょにマイル割の運賃はあらかじめ定められており、通常とハイシーズンの区別のみです。
ですので、直前期に家族旅行で航空券を購入しようと思ったら、いっしょにマイル割を活用するとお得になるかもしれません。
ただ先ほどと同様、直前期では特典航空券が取れない可能性が高くなっているので、いっしょにマイル割で航空券が買えない可能性も高いです。
裏技的活用法【ちょい悪】
上で書いたおススメ活用法は、同行者の航空券をお得に買うための方法でした。
家族旅行では同行者の航空券を安く買うことが出来てこそ、家計全体でお得になったと言えます。
では、お友達や知り合いとの旅行はどうでしょう・・?
知り合いと旅行に行くことになって、飛行機に詳しいあなたが航空券を手配をすることになり、航空券代は後から同行者から徴収するとします。
先ほども書きましたが、マイル会員本人はいつでもどこでも往復10,000マイルで飛べるわけです。
同行者の運賃はもしかしたら普通に航空券を買うよう割高になってしまうかもしれませんけど、あなたはお得に飛行機に乗れちゃうわけです。
もちろん同行者の運賃も通常より安くなることも大いにありますので一概にご友人をハメるような結果にはなりませんが、あなたの利益だけを最優先するのであれば、いっしょにマイル割は悪魔的にお得と言えるでしょう。
まとめ
それでは、今日の要点です。
- いっしょにマイル割はANAマイレージクラブ会員1名(本会員)が往復10,000マイルで航空券が手に入り、同行者は所定の運賃で往復航空券が購入できる
- 通常の特典航空券では10,000マイルで往復できる路線・シーズンは限られており、いっしょにマイル割では本会員はお得に航空券を手に入れられる
- 同行者の運賃が必ずしもお得とは限らず、スーパーバリューなどの割引運賃の方が安い場合もある
- いっしょにマイル割は直前期や繁忙期に活用すると同行者の航空券もお得になる可能性が高い
- だが、直前期や繁忙期は特典航空券が埋まってしまっている可能性が高く、いっしょにマイル割が使えないケースが多い
- 結局、同行者も本会員もどちらもお得になるシチュエーションは限られているかもしれない
- なので、同行者を犠牲にしても10,000マイルで往復したい人に一番ピッタリな割引プランなのかも
いっしょにマイル割はクセのある仕組みであり、お得かどうか他の運賃と比較して活用する必要があります。
いっしょにマイル割のポイントは、
- マイル本会員は基本的にお得
- 同行者の運賃はスーパーバリューの最安値と比べると高いが、上限は安く設定されている
- 特典航空券に空きがないと使えない
といったところなので、このポイントを生かせる場面であればいっしょにマイル割をお得に活用できるのではないかと思います。