航空会社の現場スタッフは上級会員をどう思っているかを聞いた話

ANA

以前、元ANAのグランド・スタッフ(GS)の方とお話する機会があり、ANA好きとして楽しい時間を過ごすことができました。

そんな中で、ダイヤモンド会員やプラチナ会員といった上級会員の話題になり少し気になることがあったので、今回はそのお話をしたいと思います。

そもそも上級会員とは?

マイレージサービスについて

航空会社はFrequent-Flyer Program (FFP)、すなわちマイレージサービスを用意しているところが多いです。

飛行機に乗ればマイルと言う名のポイントが貰えて、そのポイントで航空券が買えたりするわけです。

  • FFPを導入することで、ロイヤリティの高い常連客群を形成できる
  • 会員の属性や行動データを集め、マーケティングに生かす

航空会社がマイレージサービスを運営する理由は、大きく分けて上の2つです。

マイルが貯まるなら同じ航空会社を使う動機にもなりますし、人によってはその航空会社に愛着を感じるようになるでしょう。

また、集まったデータを生かして飛行機のダイヤを組んだり販促に用いたりすることもできます。

FFPの会員は基本的に飛行機にそれなりの頻度で乗れる所得層の人であるため、Tポイントの会員より可処分所得の中央値が高いと推定されます

実際、例えばANAマイレージクラブの会員の50%は世帯年収1,000万円以上であるため、日本の平均世帯年収より高い収入を得ている層の割合が高い事が見て取れます。

なので最近ではビッグデータの分析などで、このFFPの会員データを(個人が特定できない形で)販売することで航空会社が収益を上げていたりもします

上級会員になるには飛行機に沢山乗らなければならない

そして、このFFPをベースに、より多くその航空会社を利用し顧客に報いるシステムが上級会員制度です。

この上級会員になるには定められた回数ないし距離を一定の条件で搭乗することが基本となります。

なかには、キャンペーンでちょっと飛行機に乗るだけで上級会員になれたり、クレジットカードの会員になるだけで上級会員になれるなんてものもあるそうですが、それは例外であって基本は飛行機に沢山乗らなければなりません。

上級会員になれば、搭乗時に無料で航空会社のラウンジが利用できたり、預入れ手荷物が優先的に返却されるなど、一般のマイレージ会員と比べて様々な場面で優先・優遇されるようになります。

この上級会員のステータスを獲得・維持したいがために飛行機に乗る行為を、マイレージランやマイル修行なんて言ったりします。
修行をしている人を修行僧なんて言ったりしますね。

このマイル修行がいかに過酷かというと、例えばANAの最上級会員であるダイヤモンドメンバーになるためには、一年間のうちに10万プレミアム・ポイントを貯めなければなりません。

10万プレミアム・ポイントを貯めるには、皆さんがよく買う早割料金で航空券を買った場合、羽田-沖縄間を34往復しなければなりません

国際線にビジネスクラスで乗ったりすればもっと回数が少なくて済みますが、いずれにしても時間とお金がかかる大変な行為です。

しかも、ANAの場合このダイヤモンド会員は長くても2年弱しか維持できないのです。

上級会員期間は1年間ですが、プレミアムポイントが要件に達すると事前サービス期間が始まりますので、最長で2年弱ステータスが維持できます。

それだけのお金と苦労をかけて上級会員になっているわけですから、航空会社にとっては上客ですし、本人達もそういった意識を持っていることでしょう・・

元ANAグランドスタッフから聞いた話

以前とある集まりに行った際に、初めて会う女性とお話をする機会がありました。
その方とお話をしていた際、旅行の話になりその流れで彼女が元ANAのグランドスタッフだったということが分かりました。

そこで、しばらく空港や飛行機の話をして、私がおもむろに財布からANAのプラチナ・ステータスを出そうとすると、

 
P’hiro
実はこんなものを持っているんですよ。
                                          元GS
え、何ですか。怖い、怖い、怖い!
 
P’hiro
怖いって笑 これです。
                      元GS
うわー、出たよ笑

出たよって・・笑

話を聞くと、空港でANAのスタッフとして働いていた頃、クレームをつけるお客さんや面倒なことをいうお客さんは大体ダイヤモンドメンバーかプラチナメンバーだったとのことで、上級会員に対して苦手意識を持っているようでした。

まぁだろうなって思いました。

私も離陸前にCAさんが挨拶に来ているのに偉そうにブスっとした表情で無視している上級会員を見かけたりしましたし、他の方のブログを読んでいてもそういう勘違いした連中が多いと書いてあるのを見かけます。

もちろん、この元GSさんの話も多少は割り引かなければなりません。

というのも、上級会員は沢山飛行機に乗るから上級会員なわけで、空港で働いていれば遭遇する確率も高いですし、飛行機に乗り慣れてるからこそクレームになりがちってのはありますよね。

上級会員の人間性に瑕疵があるっていう事だけが理由ではありません。

もちろん、「俺はダイヤモンドメンバー様だぞ!」って言って無理難題言うような人間もいるでしょうけど。

これはANAに限った話ではなく、航空会社問わずいると思います。
まぁでも日本人にそういうやつ多そうな感じはするけど(偏見)

ところで、私はキャッシュレス主義で小さな財布を持ち歩いているくせに、意味もなくその小さな財布にステータスカードを入れてる痛いやつなんです。笑ってやってください。

                
              元GS
大体面倒くさい事言ってくるのはダイヤモンドかプラチナで、スーツケースはリモワでしたね!

出た、リモワ

まぁ、確かに旅慣れた大人と言えばリモワが定番ですね。リモワは悪くない。

 
P’hiro
俺はゼロハリだからセーフだね!
関連記事

私が旅行などに行く際に愛用しているゼロハリバートンのスーツケース。 アルミ製のスーツケースは修理しながら長く使えるということで、2019年5月にゼロハリバートンGeo Aluminum3.0の黒い58L(24inch)モデルを購入し[…]

どうか上級会員の皆様、従業員に方には優しく接してください。

まとめ

当然の話ですが、航空会社の方だって人間ですから、嫌な態度を取られたら傷つきます。

ANAほど大きい会社になると、クレームの対象となる事象はシステムの問題であって、目の前のスタッフに原因があるケースってのはかなり少ないと思います。

仮に目の前のスタッフが何かミスをしてしまったとしても、それに対して騒ぎ立てるのも大人げないと思いますね。

私も思い返すと、修行をしているときに沖縄から羽田に戻る飛行機に機材到着の遅れが生じて、羽田で乗り継ぐ国際線の飛行機にギリギリ間に合ったということがありました。
その際、ANAの係員さんが国内線ターミナルから国際線ターミナルまで案内してくれたのですが、ラウンジ乞食する予定が狂ってブスッとした態度を取ってしまいました。

心の中で「LCCじゃねーんだからさ」なんて悪態ついてましたね。

生きていれば思い通り・予定通りに行かないことが多いのに、それを態度に出すのはみっともないですね。

私も反省しなければなりません。

いつもお世話になっている航空会社だからこそ、こちらも従業員の方に感じよく接したいです。

私にとって飛行機は、ハレの乗り物なので、心も晴れやかに行きたいです。

フォローをお願いします!