先月(2023年2月)にシンガポール航空(SQ)でタイに行ったときのお話。
SQなので東京から一旦シンガポールに行って、そこからタイへ向かうわけですが、どういうわけか行きの飛行機で荷物が遅れて届くという事態に遭遇してしまいました。
アジアを代表するハブ空港シンガポール・チャンギ空港がやらかす
ご存知の通り、シンガポール・チャンギ空港はアジアを代表するハブ空港であります。
ターミナルは4つもありますが、スカイトレインが走っているのでターミナル間の移動は容易であり、さすがハブ空港だなという感じがします。
そしてそこを地場としているシンガポール航空は国内線を持っていませんので、世界各国から乗客をチャンギ空港に集め、そして世界各国へと運んでいく商売をしています。
そういう意味では、チャンギ空港はシンガポール航空のための空港という側面が非常に色濃いです。
先日私は東京からバンコクへ飛んだのですが、その際はシンガポール航空を利用しました。
体験談
チャンギ空港でSQ635便からSQ708便に乗り換え
羽田から深夜便のSQ635便でシンガポールに向かいました。
4か月ぶりのシンガポール航空。
約7時間のフライトを経て、朝5時前くらい(シンガポール時間)にチャンギ空港に到着。
次のフライトまで4時間ほどあるので、T3のクリスフライヤーゴールドラウンジで時間を潰しました。
4時間ほど経過し、いよいよバンコク・スワンナプーム空港に向けて搭乗。
B787-100でいざバンコクへ。
2時間半ほどのフライトを経て、バンコクに到着。
飛行機がゲートに停止し、となりに座ってたファランのおばちゃんの手荷物を棚から取ってあげる優しい俺。気分は上々です。
そして携帯電話の電波を入れると、上々な気分をぶち壊してくれる1通のメールが届きました。
貴方さまからお預かりした手荷物は、遅れて到着しますことをお知らせいたします。
次バンコクに行くSQ710便で送ることになりました。
バンコクへの到着予定時刻は14時35分です。
よろしくです。
手荷物受取所にて
シンガポール航空からクソ舐めたメールを受け取っても、まだ何かの間違いだと信じたい私。
「何かの手違いでメールが来たけど実はバンコクに荷物が届いていました」ってのを期待してバッゲージクレームに行きましたが、やはり自分の手荷物は見当たらず。
仕方がないので手荷物紛失カウンターに向かうことに。
スワンナプーム国際空港の手荷物紛失カウンターは、手荷物受取所の7番ターンテーブル付近にあります。
ここですな。
中に入ってタイ国際航空の職員の方にSQから届いたふざけたメールを見せて、手続きをしてもらいました。
29時間ぶりの再会
バスでパタヤに向かっている途中、フライトレーダーを見ると、私のカバンを乗せた(であろう)飛行機がまだチャンギ空港にいました。
結局、その日の23時頃にホテルにカバンが届きました。
タイに到着してちょうど12時間、羽田で預けたスーツケースと29時間ぶりにパタヤのホテルで再会できました。
帰りならともかく、行きでこれやられると旅が台無しになりかねないので、ほんと勘弁してほしいものですね。
とりあえず当日中に荷物が戻ったので良かったのですが、せっかく旅行来たのに荷物が届くまではそわそわしてあまり楽しい気分にはなれませんでした。
カードの保険は使えるのか(調査中)
私はANAアメックスゴールドを持っていて旅行代金もそれで支払っているので、海外旅行保険が付帯した状態でした。
調べてみると、受託手荷物遅延費用として「手荷物の到着遅延や紛失したことにより負担した衣類や生活必需品の購入費用も補償します。」とのことで、1回2万円まで補償されるそうです。
ただミソなのは「搭乗する航空便が予定していた目的地に到着してから6時間以内に航空会社に預けた手荷物が手元に戻らず」という文言で、
今回の場合、荷物は3時間半後にはスワンナプーム空港に届く予定でしたので、補償を受けられないように思えます。
文面を素直に読めば保険適用外になりそうですが、実際にホテルに荷物が届いたのは12時間後であり、この間もし私が着替えなどを購入していたら、それは補償してもらえなければ使い勝手の悪い保険だなぁと思ってしまいます。
この時は着替えなどは購入しなかったので請求するものは何もないのですが、後日アメックスに問い合わせして、このケースでは補償は受けられないのかどうか聞いてみようと思います。
最近預け入れ手荷物のゴタゴタに遭うことが多い
今回ほどではないですが、航空会社・空港・国内線国際線に関わらず最近手荷物のゴタゴタが多い気がします。
例えばPriorityタグが付いているにも関わらず最後の最後に自分の荷物が出てきたということもありました。
トラブルではないですが、国内線でも荷物の返却が降機から30分近く経ってようやく開始することがあるなど、なんとなくスムーズじゃないです。
たまたまそういうことが重なっているのかもしれませんが、もしかしたら世界的にグラハンスタッフが不足していることが原因なのかなとも思います。
世界各地でコロナの影響でグランドスタッフの数が減ったことにより、急回復する航空需要に現場が追い付いていない状況が浮き彫りになっています。
例えばロンドンのヒースロー空港では、スタッフ不足により旅客数に制限をかけるなんてこともありました。
日本でも先日、ANAとJALがグラハン人材確保で連携するという記事が日経新聞に載っていました。
全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は、空港人材の確保で連携する。ターミナルビルでの旅客対応や駐機スポットで従事する…
世界的に航空人材の不足が深刻なのです。
今回のことも、もしかしたら人手不足が引き起こしたエラーなのかもしれませんね。
AirTagは必須だと感じた
今回は手荷物の到着が遅れたとはいえちゃんと手元に戻ってきたので良かったですが、この調子だとそのうちロストバッゲージに遭いそうで怖いです。
おわりに
なんか最近チャンギ空港で手荷物絡みのトラブルが起きていてちょっと怖い気分です(前回は羽田のグランドスタッフのミスと私の確認不足が原因ですが・・。)
シンガポール航空(SQ)がプロモーションをやってたので、2022年10月SQに乗ってタイ旅行へ行きました。 SQで羽田からタイに行く場合、羽田から一度シンガポール・チャンギ空港に行き、チャンギ空港からタイに向かうことになります。 今回はシン[…]
バンコクであれば日本から直行便が飛んでいるので、なるべく乗り継ぎが生じないルートを選択することもロストバッゲージ・ディレイドバッゲージを防ぐうえで重要でしょうね。
今回タイ国際航空の方が迅速・丁寧に対応してくれたおかげで無事当日中に荷物が届きましたし、なにより彼女の対応で安心感を得ることができました。
安さに釣られてシンガポール航空を利用しましたが、アップグレードした座席が勝手にキャンセルされたり、やたらと出発が遅れたりとSQに対しては思うところが多々あるので、しばらくは乗らないと思います。
AirTagはぜひスーツケースに忍ばせておくことをおすすめします。
それではまた。