ZIPAIRエコノミー搭乗記【NRT➡BKK】

2022年7月、最近なにかと存在感があるZIPAIR (ジップエア―)に乗ってタイに行きましたので、レビューを書いていきます。

ZIPAIRに搭乗するに至った経緯

ANAのスーパーフライヤーズカードを持っていて、普段ANAばかり乗る私がなぜZIPAIRに乗ることになったのか、経緯を書いていきます。

ANAが馬鹿高い!

 
P’hiro
まぁ結論はこれだよな
 
ANAに限らずJALもですが、日本のフルサービスキャリアの国際線の値段がやたらと高いんですよ。
東京ーバンコクのエコノミー往復で大体12万円前後ですかね。
これ、コロナ前の安い時は6万前後で往復できたので、実に2倍になってるわけです。
この値段の差は燃油サーチャージだけでは説明できず、Super ValueではなくSpecialという謎の値段設定(実質値上げ)が影響しているわけです。
私がSFC修行をした2019年頃は、東京-バンコクのプレミアムエコノミーが12万円くらいでしたので、非常に高い印象を受けます。
 
 

一方ZIPAIRは

日系フルサービスキャリアはあまりに高いので、タイ航空など他の航空会社もチェックしたところ、ZIPAIRが比較的安かったです。

 
P’hiro
タイ・エアアジアが一番安かったけど、あそこは欠航連発で現金で払い戻ししないなんてことやるので、非常に詐欺の臭いがするので論外。
 
ZIPAIRはLCCとは言え、JALの子会社ですからね、あんまいい加減な仕事はしないでしょう。
 
ZIPAIRなら預入れ手荷物23kgまでと機内食、座席指定を含めても往復7万円程度と、この原油価格と円安のなか上出来でした。
 

そんでもってアメックスのキャンペーンでZIPAIRがさらにお安く

このご時世7万円でも上出来なのですが、さらにアメックスのキャンペーンでZIPAIRご利用2万円ごとに5,000円キャッシュバックという神企画があり、

飛行機代往復で5万5,000円に仕上がりました!

 
P’hiro
これは安い!
 
ここまで安いと、どう考えてもANAを利用する経済合理性が見出せません。
 
P’hiro
すまぬANA
 
というわけで人生初のZIPAIR、というか人生で初めてLCCに乗る事にしました。
 

フライトの時間帯はあまりよくない

ZIPAIRの成田ーバンコク線は1日1往復。

私が搭乗した時の時間(すべて現地時間)は、

NRT 17:05 → BKK 21:45

BKK 23:15 → NRT 7:30

でした。

行きは夕方出発で現地に着くのが22時前なので、正直中途半端な時間帯です。

 
P’hiro
仕事は早退しなければならないし、タイに着いてもあまり遊べない時間。
 
帰りはタイに滞在できる時間が長いのはいいのですが、成田到着が7時30分なので仕事に間に合わない方も多いのではないでしょうか。
3泊4日くらいで旅行するには、ちょっと使いにくいタイムスケジュールだと思います。
 

搭乗記

成田空港

2年半ぶりの成田空港は相変わらず分かりにくい

ZIPAIRは成田空港第1ターミナルです。

 
P’hiro
LCCだから第3ターミナルかと思ってた
 
先ほども書きましたが、私は今までLCCに乗ったことがないので成田空港第3ターミナルに行ったことはないのですが、結構歩くと聞きます。
その点、ZIPAIRはLCCなのにフルサービスキャリアと同じ第1ターミナルって言うのがポイント高いですね。
 
約2年半ぶりの成田空港。
成田は国際線が主体なので、コロナの影響でまだまだ人が少ないですね。
成田は相変わらず導線が悪いというか、カウンターまで行き方が分かりにくいです。
 
P’hiro
やっぱ羽田の方が好きだなー
 
ぶつぶつ文句言いながら、第1ターミナル北ウイングの出発フロアに到着。
 
P’hiro
人が少ねーな
 
かなりガランとした雰囲気です。
 

チェックイン

ただ、残念ながらZIPAIRのカウンターはこの人だかり。
ここではスターアライアンス・ゴールドなんて意味はないですし、ビジネスクラスのカウンターなんてありません。
 
P’hiro
まぁこの程度の行列なら別に良いんだけどね
 
それでも15分くらいでチェックインできました。
チェックインする際に、パスポートの他にワクチンパスポートかPCR検査の陰性証明書がチェックされました。
 
成田空港第1ターミナルにはカードラウンジがあって、そこでビールなどお酒が1本貰えるとのことだったのでラウンジに寄ろうかと思ったのですが、
カードラウンジは制限区域外にあり搭乗開始まで30分ほどだった為やめました。
 
 
P’hiro
手荷物検査やら出国審査とかで万が一手間取って飛行機乗れなかったらシャレにならん
 

手荷物検査場での話

手荷物検査に並んでいると、前の男性が奥さんと小学生くらいの男の子3人に見送られていました。
何気なくその男性のパスポートを見ると、茶色いパスポートを持っていました。
 
 
P’hiro
茶色?この人、さっき家族と日本語で会話してたけど日本人じゃないのかな?
 
とよくよく見ると、デザインは日本のパスポートでした。
これですね。
 
画像出典:TABIZINE
※画像を一部加工しています。
そうです、前に並んでいた人はおそらく外交官だったのです。
外交官であれば一度出国すればしばらくは帰ってこれないでしょうから、それで家族が成田まで見送りに来てたわけですね。
お父ちゃんとしばらく会えなくなるから泣いちゃう子供と、苦笑いする外交官のお父ちゃん。
 
 
P’hiro
もらい泣きしそう
 
外交官なんてバリバリのエリートですが、お家では普通のお父さんですね。
こうった方々の、ある意味で犠牲の上に、日本の平穏な外交関係は成り立っているわけですし、安全に海外旅行もできるわけです。
このシーンを見た私は、ひそかに感謝の気持ちを抱きました。
 

駐機場

出国審査を終えて特にやることもないので、さっさと駐機場にやってきました。

あいにくの雨。

ZIPAIRはこの時点で4機保有していて、すべてB787-8です。

 
P’hiro
保有といっても、初号機から4号機はJALに所有権はあるらしい

今回搭乗する機材はJA825Jですが、この写真は別の飛行機です。

 
P’hiro
JALのおさがりだから、エンジンはGEnx
 
出発約30分前になり、いよいよ搭乗です。
この時の搭乗順序は窓側の席からでした。
ちなみに帰りにスワンナプーム空港から搭乗した際は一斉に誰でも搭乗できました。
優先搭乗に慣れ切った日本人が多いからか、

タイ人のグランドスタッフ
みんな一斉に飛行機に乗れカー
って言われても、みんなポカーンとしてましたね。
 

UP IN THE AIR

座席・機内設備など

窓際の席だったので、早めに飛行機に乗り込みます。

ZIPAIRにはビジネスクラスのようなフルフラットシートもありますが、P’hiroにはそんなお金はないので、当然エコノミーです。

 
P’hiro
ZIPAIR用語ではエコノミーではなく「Standard座席」

やっぱANAとかと比べると、シートピッチがパッと見ただけで狭いことがわかります。

ZIPAIRのシートピッチは79cmですので、ANAの国内線のシートピッチを思い浮かべてもらうと良いかもしれません。

 
P’hiro
ちなみにANAのB787の国際線エコノミーは86センチあります。
 
最初は「これに6時間乗るのか―」と思いましたが、国内線のフルサービスキャリアと同じシートピッチだと考えると、そこまで狭くはないんですよね。
慣れればなんてことないです。
身長175センチの私の場合、足元はこんな感じ。
座席配列も3-3-3とANAのB787と同じですので、横幅が狭いなんてこともありません。
座り心地も普通でしたね。
 
安全のしおりは一応目を通します。
シートにディスプレイはついていません。
ですがZIPAIRは無料で機内WiFiが使え、インターネットに接続できるほか、映画など機内エンターテイメントもスマホやタブレットで楽しめます。
 
P’hiro
ANAもフルサービスキャリアなんだから、国際線でWiFi無料で使えるようにすべきだよ。
 
コンセントもあるので、スマホやタブレットの充電の心配もありません。
タブレットを立てかけておくホルダーもあります、動画鑑賞に便利ですね。
いまどきはNetflixとかでタブレットなどに好きな映画をダウンロードできますからね、ディスプレイがあるよりタブレットホルダーの方があったほうが便利かもですね。
 
さて、そろそろ出発です。

離陸

ほぼ時間通りに飛行機のドアが閉まりました。


チーフパーサー
業務連絡です。客室乗務員はドアモードをアームドに変更し、相互確認を行ってください。
 
P’hiro
おお、完全にJALだ。
 
いつもは「セットスライドバー」なので、この渋いアナウンスがたまらんです。
 
しかしまぁ、私としたことが失敗しました。
トイレの都合で国際線ではいつも通路側の席を選択していたのですが、
 
 
P’hiro
コロナでどうせガラガラだろ
 
と高を括って窓側に席を指定し、その上ロクに座席表のチェックもしなかったせいで、通路側席に他の乗客が座ってしまいました。
 
P’hiro
まったくガラガラではない
 
しかも通路側の人、ほとんど座席を立つことなく寝てしまったので、その人を跨いでトイレに行きました・・。
 
 
P’hiro
そういえば、心なしかトイレの数がANAより少なかったような気がする
 
 
あいにくの天気ながら、飛行機は遅れることなくRWY16Rから離陸滑走を開始。
事前のアナウンス通り、飛行機は乱気流で揺れまくりでした。
分厚い雲を抜け、高度38,000フィートくらいのところで青空が見えてきました。
 

機内食

ZIPAIRはLCCですので原則機内食は出ませんが、オプションで付けることもできます。

ZIPAIRの公式サイトで、さまざまな種類の中から自分好みの機内食を選んで予約できます。

また、ZIPAIRは飲食物を持ち込んで飲み食いできますので、成田の制限区域内にある売店で買ったものを食べたりできますね。

ただし、アルコールを持ち込んで飲むことは出来ませんので、アルコールは機内販売で購入して飲みましょう。
 
P’hiro
まぁ隣のインド人らしき人物は、売店で買ったと思われるスーパードライを持ち込んで、普通に飲んでたけどね・・。
 
今回私はバターチキンカレーを注文しました。
バターチキンカレーと米ってあんまり良い組み合わせに思えなかったのですが、甘さだけでなく多少辛さも効いていたので米に合って結構おいしかったです、また食べたいですね。
帰りの飛行機では牛丼を頼みました。
これはこれで美味しかったですが、バターチキンカレーの方が好きです。
フルサービスキャリアの機内食と比べると品数が少ないので、なんとなく寂しい感じですが、自分が好きなものを食べられるのは良いですね。
 

機内販売

ZIPAIRの機内販売はスマホで注文します。

ビールやワイン、ソフトドリンク、お菓子、グッズなどが買えます。

支払いはクレジットカードのみです。

ZIPAIR公式サイトにはVISA、Master、JCBのみ使えると書いてありましたが、Amexも使えました。

ビールとおつまみで850円、機内販売ならこれくらいが相場でしょう。

ちなみに、飲み終わった空き缶やゴミは着陸態勢に入る手前まで回収されませんでした。

 
P’hiro
言えば持って行ってくれたと思うけどね
 
ZIPAIRでは着陸前に一気にゴミを回収するオペレーションのようです。

ビール飲んだりネットやったり寝たりしながら6時間のフライトをこなしていきます。

到着

成田を出発して6時間弱、ようやく着陸の時が近づいてきました。

このオレンジ掛かった夜景を見ると、初めてタイに来たときを思い出します。

スワンナプーム国際空港のRWY19Lにアプローチです。

到着後はすぐに降機でき、入国審査もコロナ時期のような面倒さはなく、コロナ以前と変わらずでした。

無事タイに入国し手荷物を待っていたのですが、Priorityタグが付いているわけでもないので、なかなか出てこずイライラしました笑

手荷物を受け取って、エアポート・レール・リンクでバンコク都内へ。

エアポート・レール・リンクを乗ってバンコクのマッカサン駅を降りたのが、現地時間22時30分すぎ。

いよいよ7か月ぶりのタイ旅行の始まりです。

おわりに

今回はじめてLCCに乗ったので、正直どうかなぁと思ったのですが、特に問題なく快適に過ごせました。

普段ANAに乗っていますしSFCも持っているので当然ANAに乗った方が快適な旅が出来るのですが、さすがにZIPAIRとの価格差が大きすぎました。

もちろんどれだけ安くても、いつも遅延がひどい、CAの態度がひどい、座席が狭すぎて足がつる、などであれば乗れたもんではありませんが、さすがにJALの子会社ですのでそんなお粗末なことはありません。

今後もZIPAIRは、FSCとの値段差を見ながら選択肢に入ると思ったフライトでした。

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