2020年2月、タイに居る奥さんに会いにバンコク・スワンナプーム空港に向かう際にクアラルンプールに乗り継ぎで1泊しました。1泊しかしなかったのでrマレーシアリンギットには両替せず滞在しました。その時の記録です。
クアラルンプールについて
クアラルンプール概要
クアラルンプールは、東南アジアの国マレーシアの首都で、東京からはおよそ5,300kmの距離にあります。
赤道に近いことから年間を通して温暖で、清潔かつ比較的治安も良いので冬の時期にエスケープしたい先のひとつですね。
マレーシアと言えばイスラム教の国ってイメージがありますが、ヒンズー教の聖地があったりなど文化が融合した国であります。
街は高層ビルが立ち並び近代的に整備されていて、街を歩いていると真夏の東京にいるような気分になることがあります(私の個人的な感想です)。
交通については、鉄道やGrabタクシーが発達していて便がいいです。
Grabとは、東南アジアの配車サービスです。東南アジア版Uberですね。というか、Uberを東南アジアから撤退させたのがGrabです。
空港からクアラルンプール市街までの移動手段
クアラルンプール国際空港 (KLIA)からクアラルンプール市街地まで距離にすると50kmちょっとあります。成田空港を「東京成田」と言ってるのと同じです。さすがに茨城空港は「東京」の空港にはならなかったようです。
KLIAエクスプレスという鉄道を使うと30分くらいでKLセントラルまで移動できるので便利ですね。価格は55.0RM(2020年1月12日のレートで1,400円くらい)とリーズナブルです。
KLIAエクスプレスならネットやアプリで事前にクレジットで乗車券を買って、乗車はQRコードで自動改札を通るという方式です。
ちなみにクアラルンプール国際空港は、その頭文字をとってKLIAと略しますが、「クリア」ではなく「ケイエルアイシー」と呼びます。なので、KLIA Ekspresも「ケイエルアイシーエクスプレス」です。
余談ですが、マレーシアではExpressをEkspres、CentralをSentralと書きますが、これは英語ではなくマレー語表記なのでこういう風に綴ります。マレー語はアルファベットで表記するので一見英語のスペルミスに見えますが違います。ちょうど我々がExpressを「エクスプレス」と書くのと同じことですね。
私はGrabタクシーで空港からクアラルンプールまで行ったことがないのでネットの情報になるのですが、Grabだと概ねKLIAエクスプレスの1.5倍から2倍の値段がかかるようです。
もし一人旅ならKLIAエクスプレスの方が安くて速いので良いと思いますが、KLセントラルから目的地までモノレールやGrabを使うならその費用も考慮しないといけませんね。そうはいっても、例えばブキッビンタンあたりが目的地なら、KLセントラルからそんなに距離はないのでKLIAエクスプレスとGrabの組み合わせが安いと思います。「乗り換えとか面倒だよ」って方は空港からGrabでどうぞ。
家族連れとかであればGrab一択でしょうね。
2020年2月クアラルンプール滞在
出発 NRT – KUL NH815
冒頭にも書いた通り、この時の最終目的地はバンコクのスワンナプーム空港でした。タイに住んでいる奥さんのところに行くために特典航空券でフライトを予約しようとしたのですが、直行便だと良さそうな便が取れなかったため、観光がてらクアラルンプールを経由することにしました。
成田に着くと、ANAのGSのお姉さんから「二週間以内に中国などには渡航されてませんか?」なんて聞かれましたね。あの頃はまだ新型コロナはウーハン限定だったんだよなー。まぁ実際にはとっくに日本でも感染が広がってたんだろうけど。
コロナのせいでこのユナイテッド航空のもしばらくみてないです。かっこいいですね。
成田来たのでユナイテッドクラブでも行こうかなーと思いましたが、ANAラウンジではちょうどお寿司タイムなので、寿司乞食しにANAラウンジへ向かいました。
私にはこのくらいのチープ・スシが一番似合います。海老の寿司が一番好きです。
寿司もビールも頂いたので、そろそろ搭乗します。出発時刻は17時15分です。
クアラルンプールなんてバンコクのちょっと先くらいの感覚だったので、改めて7時間と見ると結構遠いなと感じます。
クアラルンプール国際空港(KLIA)への定時到着は現地時間深夜0時05分。KLIAエクスプレスの終電は0時半頃。遅れられるとKLIAエクスプレスの乗車券は紙くずです。なんとしても定時には着いていて欲しいものですが、フライトレーダーで過去2週間分のNH815便を見ると大体遅れて到着している・・。夕方は成田が混むので、離陸に手間取って離陸が18時頃になっているのが原因のようです。
ただ、幸運なことに私が搭乗した日はわりとスムーズで、17時40分に離陸滑走を開始しました。
新型コロナの影響からか、エコノミークラスがガラガラで横になって寝ていけました。この頃はまだ「コロナのおかげでエコフラット♪」とかのんきで不謹慎なこと考えてました・・。
クアラルンプール国際空港【KLIA】
シャトル電車
飛行機は順調に飛行し、現地時間23時45分頃には降機できました。
クアラルンプール国際空港はメインターミナルと複数のサテライトで分かれており、私はサテライトターミナルで降ろされたので、「エアロトレイン」というシャトルでメインターミナルに移動し、入国審査を受けなければなりません。
エアロトレインはもちろん無料で乗れて、とくに改札などもないので難しくはありません。混雑していたので1本電車を見送りましたが、メインとサテライトのシャトルなので、2、3分に1本出発するので問題ありません。乗車時間2分くらいでしょうか。すぐにメインターミナルに到着しました。
SIMカードはあらかじめ飛行機の中で入れ替えたので、すでにスマホは使える状態です。タイのAISという通信会社のSIMですが国際ローミングも安く使えるのでトップアップ(お金をチャージすること)しながら繰り返し使っています。
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入国審査
イミグレにて。
見たら何やらCOVID-19がどうとか書かれた中国語の紙でした(COVID-19だけは読めた)。
COVID-19って書いてあるし中国語の面で紙を渡されたから、てっきりCO(中国人限定)なのかと思いました・・。
若干イミグレで時間がかかりましたが、KLIAエクスプレスの終電に間に合いました。
KLIAエクスプレス
あらかじめネットで買ったKLIAエクスプレスのチケットを握りめて改札へ。
自動改札になっており、そこにQRコードをかざします。よく分からなくても改札に立っている人が助けてくれるので大丈夫です。
改札を抜けてプラットフォームに抜けます。
KLIA Ekspresは特急のKLIA ekspresと各駅停車のKLIA transitがあります。transitでも結局KL Sentralには着くのですが、空港からKL Sentralに向かうのであればekspresはノンストップなので、こちらに乗った方が早いです。
Grabに乗ろう
KL Sentralに着いたら、Grabでタクシーを呼びます。KLセントラルからモノレールも通っていますが、この時すでに深夜1時で終電は終わっています。
Grabアプリで乗車する車の位置を確認しながら待ちます。あれかな?って車が到着したら、アプリに書かれているナンバーと車のナンバーを確認して乗車しましょう。Grabはあらかじめアプリで乗り場と行き先を入力しますので金額もあらかじめ確定していますし請求はクレジットカードに来るので、一言も話さなくても大丈夫です。まぁでも「ハロー」とか「サンキュー」くらい言うのは最低限のマナーでしょうね笑
初めてGrabを利用する方へ。Grabを初めて利用するにあたって、あらかじめアプリからクレジットカードを登録するのですが、日本国内ではクレジットカードを登録できません(色々裏技はあるみたいですが、公式の方法ではできません)。ですので、空港に到着してネットに繋いだらGrabを呼ぶ前にクレジットカードの登録を行ってください。
ホテルは私の好きなホリデイ・インです(ホリデイ・イン・エクスプレスだけど)。
Holiday Inn Express Kuala Lumpur City CentreまではKLセントラルから約4kmです。Grab代は忘れましたがクレジットの明細を今確認してみると500円もしませんでした。格安ですね。Grabにはチップ機能もありますので、良い対応をされたドライバーさんにはチップをあげると喜ばれるでしょうね。
ホリデイ・イン・エクスプレス・クアラルンプール・シティ・センター
ホテルに着いたのは深夜2時前。飛行機の中で少し寝ましたが、やっぱり眠いです。日本時間だと朝の4時ですからね。
綺麗な状態の部屋を撮るのを忘れていました・・。
シャワー室にはシャンプーなどはなく、ボディソープのみ。まぁ安いので仕方がないですね。
クアラルンプールはホテルの料金が安いのですが、それでもほぼ寝るだけのためのためにインターコンチネンタルに泊まるなんて持ったいないですからね。ホリデイ・イン・エクスプレスで十分です。むしろ、清潔感があるホテルなので大満足です。
街を散策
夕方には空港へ向かうので夜の街を散策するのはこれが最初で最後。眠いし疲れてましたが、ペトロナス・ツインタワーを目指して散歩に出かけました。
15分1.2kmとちょうどいい距離ですね。実際は、別のルートで行ったのでもう少し時間がかかりました。
ホテルから300mほどのところにあるラジャ・チュラン駅。モノレール使ってもホテルへのアクセスは良好です。隣駅は繁華街のブキッビンタン駅です。というか、ブキッビンタンなら歩いて行った方がスムーズなくらい近いです。
クアラルンプールは上のようなサーキットみたいなコーナーが多い印象で。だからでしょうか、走り屋みたいなのがペトロナス・ツイン・タワー周辺でたむろしてました。
20分くらい歩いて、ペトロナス・ツインタワーのふもとに到着しました。
何枚か写真撮ったのですが、全部こんな感じの写真しか撮れてませんでした!何なんですかね!
実物は綺麗でした。
結局、この日はペトロナス・ツイン・タワーを見たあと、ファミマでアサヒスーパードライとおつまみを買ってホテルに戻りました。
バトゥ洞窟
翌朝、朝食をとってからバトゥ洞窟へ行きました。
ホリデイ・イン・エクスプレスはどこでも朝食が付いてくるので、適当につまんでGrabを呼びました。
そんなに時間もないので、一番行きたかったバトゥ洞窟に向かいました。
KLの中心地からだと15kmくらいでとちょっと離れてます。でも、Grabの料金は片道500、600円くらいでした。KLセントラルからホテルまでの4kmでもそのくらいとられてるから、いまいち相場がよく分かりませんね。
バトゥ洞窟はヒンズー教の聖地とされています。併設されている寺院で僧侶の方にお祈りをして頂き、そこから階段を上りました。
素晴らしい眺めです。奥にKLの高層ビル群が見えます。都会の外れにこんな厳かな場所があるなんて、ちょっと不思議な感じです。
上まで登ったところで喉が渇いたので売店で水を買いたかったのですが、お金を持ってなかったので買えませんでした。実は両替をしてなかったのです。近所にコンビニもありません。東南アジアで水が買えないって地味に命の危険を感じたので、観光もそこそこにGrabを呼んでホテルへ戻りました。
ブキッビンタン
洞窟から戻りシャワーを浴びたりしてたらチェックアウトの14時(IHGのプラチナメンバーは14時まで滞在できるため)になりました。空港に向かうまであと3時間くらい余裕があったので、バッグをフロントに預け街へ出かけました。
ホテルから歩いて5分くらいのところにクアラルンプールを代表する大型商業施設 Pavilion Kuala Lumpur があります。
中は高級ブランドのショップなどがテナントとして入居しており、華やかな雰囲気です。Pavilionの中をぶらぶらしながら、ブキッビンタン駅の方へ抜けていきました。
さすが、クアラルンプールの繁華街です。賑わっているのでそこにいるだけで楽しい気分になれます。
クアラルンプールにはレンタル電動自転車ならぬ、レンタル電動キックボードがありました。かわいいですね。
ひととおり街を見たので、Pavilionに戻り昼食にしました。
お店はWeissbrau German Bistro & Bar Pavilion KL
ラジャ・チュラン駅とブキッビンタン駅を結ぶPavilionの通路沿いにあるお店です。
そんなに普段からホットドッグを食べないからかもしれませんが、割と私の人生で一番おいしいホットドッグでした。パンの甘味が美味さを引き立てる。
値段はビール2杯とホットドッグひとつで3,400円くらいでした。安くはありませんね。もう少しでホリデイ・イン・エクスプレスの宿代に並んでしまいます。
KLCC公園
お腹も膨れたので昼間のペトロナス・ツイン・タワーも見たいと思い、KLCC公園へ向かいました。
PavilionからKLCC公園までは空中歩道が整備されているので、そこを通って公園に向かいました。
月並みですが、都会のオアシスですね。日本が真冬の時期に来たので、緑が5割増しで気持ちよかったです。空港へ向かう時間が迫ってきており、段々と名残惜しい気分になってきました。
16時過ぎにホテルへ荷物を取りに戻り、空港へ向かいました。フライトは21時05分出発予定のTG418 KUL – BKKです。
クアラルンプールのキャッシュレス事情
今回は24時間も滞在しない予定だったので、日本円をマレーシア・リンギットには両替しませんでした。両替が面倒ですし少額だけ両替するのも恥ずかしかったので、キャッシュレスで可能な限りしのぐ決意をしました。
私はアメックスを使っているのですが、クレジットは使えるけどアメックスはダメっていう東南アジアでよくあるパターンには遭遇しませんでした。もちろん、VISAやMasterだけのところもあるのかもしれませんので、念のため事前に口頭で使えるか確認した方が良いです。私は現金を持ってなかったので、レストランでは確認してから入りました。
以下はクレジットカードOKだったところです。
- ホリデイ・イン・エクスプレス (ホテル)
- Grab
- KLIA Ekspres (アプリでも現地購入どちらでもカードOK)
- コンビニ (ファミマしか行きませんでしたけど)
- Pavilionのレストラン
逆に現金を持っていればよかったなぁと思った場面
- バトゥ洞窟の売店
- バトゥ洞窟の寺院で僧侶に渡すお布施
- モノレール乗車
バトゥ洞窟ではお坊さんにお祈りをしてもらったのですがRMを持ってなかったので、1000円札を渡しました。「どこの金だよ、これ?」って目で見られました。
まぁでも1日くらいなら現地通貨を持ってなくても何とかなるもんですね。最低限、日本円の現金さえ持っていれば何とかなると思います。
おわりに
今回はバンコクへの経由地としてクアラルンプールに寄ったので、時間がなくゆっくり観光はできませんでした。クアラルンプールはホテルも安いことですし、次は何日か滞在して戦争博物館とか行きたいですね。あとゲンティンハイランドとか。
今回、かれこれ約1年前のクアラルンプール滞在記を書いていて、当時のことを思い出して楽しい気分になりました。それと同時に、新型コロナのせいでどこにも行けない現実を思い出して、とても悲しい気分になったりもしました。
当時、クアラルンプールではすでにオフィスの入り口で検温をしているところもあり、感染対策をきちんとしていて素晴らしいな、と感心したのを覚えています。当時の認識はそんなものだったのが、その1か月後には世界は一変してしまいました。
ワクチンに頑張ってもらって、できれば今年の後半には海外旅行に行きたいです。一日も早く、元の世界に戻ることを祈っています。