クレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレス決済、日常的に使っていますか?
私のように極力キャッシュレスで生活しようとする方もいれば、ほとんど現金しか使わないという方もいらっしゃるでしょう。
キャッシュレス主義の人にとっては可能な限りキャッシュレス決済ができるお店ばかりであってほしいですよね。
一方で現実は、小さな飲食店などを中心にまだまだ現金だけしか使えないというお店が多いです。
今回は私がキャッシュレス決済を使いたい理由と、キャッシュレス決済の普及を阻む要因について見ていきたいと思います。
なお、ここで言うキャッシュレス決済とは、クレジット決済またはクレジットを経由したスマホ決済などを言います。
現金でSuicaにチャージして使うといったことには当てはまらない話もありますのでご了承ください。
私がキャッシュレス決済を好む6つの理由
私は極力現金は使わないようにしていますが、それにはいくつか理由がありますので、それをご説明します。
小さな財布が使える
私が今使っている財布は、ポケットにすっぽり入る小銭入れで、それにカードとお札を入れて持ち歩いています。
まだまだ現金しか受け付けていないお店が多いのでどうしても現金は持ち歩くことになりますが、基本はカードとスマホ決済で生活しています。
カードとスマホ決済がメインであれば、小さい財布で十分です。
以前は長財布を使っていましたが、手ぶらで出かける時にかさばるので今の財布に変えました。
手ぶらの時、お尻のポケットに長財布を入れたのでは盗まれたり落としたりする危険性がありますし、見た目もだらしないです。
前ポケットに入れたのでは歩きにくいですし、手で持って歩くのもかったるいです。
キャッシュレス決済を中心に使うのであれば小さい財布で十分です。
ポイントが貯まる
どうせ同じ金額を支払うのであれば、ポイントは欲しいですね。
クレジット決済だと一部の例外を除きあらゆる決済でポイントが貯まりますので、貯め甲斐があります。
『マイレージ・マイライフ』という映画でジョージ・クルーニーが「マイルにならないカネは使わない主義だ」と言っていたのを見て、とても感銘を受けました笑
キャッシュレス決済を徹底するとポイントが大きく貯まります。
私が会社に入社したての頃は先輩の昼食を自分の分と一緒に買いに行ってたのですが(これ、パワハラですね笑)、頼まれる人数が多かったため(しかも単価が高いランチが多い)、月10万円以上ランチでカードを使っていました。
そのおかげで入社1年が過ぎるころには、ランチで貯めたマイルだけで飛行機に乗って国内旅行に行くことが出来ました笑
現金の受け渡しは面倒
現金で買い物をしていると、どうしてもお釣りをもらったり小銭を管理したりしなければならず、私は面倒です。
カードやスマホ決済のスムーズさに慣れると、たまに現金を使う時にそのやり取りが野暮ったく感じます。
それに、小さな財布を使っているので小銭で財布が膨らむのも嫌ですし、小銭を減らすために決済時にモタモタするのも面倒です。
現金を触ると手を洗いたくなる
若干神経質な話ですが、お金を触ると手を洗いたくなるのであまり触りたくないです。特に小銭を触るともう嫌ですね。
新型コロナウイルスの感染拡大でキャッシュレス決済が増えた理由に、お金を介した人の接触を避けるとう点があります。
あの現金主義のサイゼリヤでも、新型コロナを期に一部店舗でクレジットカード決済を導入しましたね。
最近はクレジットカードをお客さんが自分で機械に読み込ませる方式が増えてきてますし、スマホ決済なら接触なしで決済ができます。
感染症対策には現金と比べてキャッシュレス決済が圧倒的に優位です。
お金を使った履歴を確認しやすい
初めに申し上げると、私はクレジットの明細を家計簿代わりには使っていません。
それは、クレジットの明細がシステムに上がるまでの時間がお店によってまちまちで、私は支出を管理するのに不便だと感じるからです。
そうはいっても、
「あれ、今月のガス代高い気がするな。いつもはくらい位だったかな?」や
「あれ、あの鮨屋行ったのいつだったかな?」
なんて時に明細を確認するとすぐに分かりますので、そういった意味で便利です。
マネーフォワードあたりと組み合わせると、家計の管理にも便利ですね。
キャッシュレス決済の方がかっこいい笑
これは完全に個人的な嗜好でくだらない理由ですが、ちまちまお金をやりとりするより、カードなどでサッとと払った方が洗練されてる感じがするんですよね。
完全にカード会社のイメージ戦略に洗脳されてますね。
あと私はANAアメックス・ゴールドを使っているのでが、これがカードフェイスがかっこいいんですよ笑
SFCなのでスターアライアンスゴールドのマークもかっこいい笑
なのでそのカードフェイスを見たいがために、QUICKPayではなくてカードで払ったりしています。
お店がキャッシュレス決済を躊躇する理由
一方で私の思いとは裏腹に、キャッシュレス決済を導入したくないお店も現実には沢山あります。
その理由を見ていきましょう。
決済手数料を払いたくない
小さなお店などには手数料負担が重い
まず一番の理由は、キャッシュレス決済の手数料が惜しいという点にあります。
クレジットカードの決済手数料は一般的に3.25%程度とされています。
中さな飲食店などになるともっと高い手数料が請求されるようで、この手数料が小規模なお店や利益率の低い商売には重くのしかかります。
その他、ロール紙代といったランニングコストや、機械導入などのイニシャルコストもかかります。
現金取り扱いのコスト
一方でキャッシュレス決済と比べて分かりにくいですが、実は現金の取り扱いでもコストはかかっています。
現金取り扱いコストの例
- 現金の取り扱いにかかる時間分の人件費
- お釣り用の小銭の両替手数料
- 盗難・紛失・計算間違いなどのリスク
- キャッシュレスに対応していない事での逸失利益
キャッシュレスに対応していないことでお客さんを逃している事もありますからね。
私もキャッシュレスに対応していない店に絶対行かないというわけではありませんが、基本的に避けてます。
そういった人は一定程度いますし、これからもっと増えていくでしょう。
知り合いの飲食店でもキャッシュレスに対応しているかという問い合わせは結構あるそうです(そのお店はクレジットもスマホ決済も対応しています)。
ただ手数料を下げるのも難しい
キャッシュレス決済を普及させるには手数料を下げるのが一番なのですが、それも簡単ではないようです。
経済産業省の資料によると、カード発行運営事業(イシュニング事業)のモデル収益構造では決済額の3.5%が手数料等で得られるますが、コストを差し引くと0.3%くらいしか残らないことになっています。
これは、日本ではクレジットカードは一括払い(マンスリークリア)が取り扱い額の多くを占めており、金利収入が少ないためだとされています。
そのため利用明細は郵送はせずオンラインでのみ参照するようにしたりバックオフィス業務など非競争的業務の外部委託などでコストを下げ、それによってお店の手数料を下げる事が普及のカギになります。
売り上げが入金されるのに時間がかかる
キャッシュレス決済の場合、売り上げから実際に現金が手に入るまで時間がかかるため、その間の運転資金が確保できないためキャッシュレス決済を嫌がるお店もあります。
入金まで時間がかかるのに手数料を取られてるのが納得できない店主も多いです。
決済サービスが多くどれを選んだらよいか分からないし面倒
カードの種類やキャッシュレス決済の方法が多様化しており、よくわからないし面倒だから導入しないというお店は、特に小さなお店で多いです。
現金でないと脱税しにくい
一部の小さなお店に関しては、実はこれが一番大きな理由かもしれません。
カードの売り上げと現金の売り上げが著しくバランスを欠いていたりすれば、税務署はすぐに見抜きますからね。
現金のみなら売り上げをごまかしやすいですけど、キャッシュレス決済を導入するとごまかしにくくなります。
レジを置かずタブレットで売り上げを記録するでもなく、その上お客さんの注文もちゃんとした伝票ではなく適当なメモ帳に書いているようなお店はまず間違いなく売り上げをごまかしてますし、当然カードなんて使えません。
いっその事、小さなお店こそ完全キャッシュレスにしちゃえばいいのに
完全キャッシュレスなら現金取り扱いのコストをゼロにできる
上で現金取り扱いのコストを述べましたが、現金の取り扱いを無くせば現金取り扱いのコストがなくなります。
現金もキャッシュレスも併存するとコストが大変でしょうけど、現金を無くせばキャッシュレスのコストのみで済みます。
現金は紛失すれば終わりですし、釣銭も渡し間違えなどミスも発生しがちです。両替だってタダではないですし、閉店後の作業も面倒です。
完全キャッシュレスの方が完全現金のみよりお客さんの取りこぼしが少ないはず
キャッシュレス主義の人で絶対現金を使わない人はいますし、私のように現金のみのお店は基本的に避けている人もいます。
一方、現金主義の人で現金が使えないならそのお店に入らないって人は少ないと思います。
破産した人でもない限り、だいたい誰でもクレジットカードくらい持ってる時代です。
現金主義って言ったって、お金を使ってる感覚がないとか管理しにくいとかその程度の理由ですから。
そんなにお金を使ってる感覚やら管理がしにくいって思うなら、カード使った分を封筒に入れて引き落とし日までとっておけばいいだけの話です。
今はデビットカードもありますから、後払いが嫌な人でもキャッシュレスが使える時代です。
アマゾンで買い物するときに代引きとかコンビニ払い使ってる人ってそんなにいます?
となれば、現金を全く扱わないことで取りこぼすお客さんはあまりいないのではないでしょうか。
ちなみにこれは完全に私のguessです。アンケートなどのエビデンスがるわけではないので、異論反論あると思います。
というか、現金触った手で料理作るってどうなの?
特に飲食店での話ですけど、現金をやり取りした手で料理を運んだり調理したりするのはちょっと抵抗を感じます。
お店の方も現金を触ることでウイルスの感染リスクが高まります。
会計の度にいちいち手を洗ったり消毒をするのも現実的ではないので、衛生面的にも完全キャッシュレスがいいのではないですかね。
最近はクレジットカードもお客さんが自分で読み込ませる機械が増えてきてますので、どうでしょう。
おわりに
最近では、今まで現金しか扱ってこなかったようなセクター、例えばキッチンカーや近所のクリーニング店でもPay Payは導入されてきています。
Pay PayはQRコード決済なので、機械の導入コストがなく決済手数料もキャンペーンで無料となっているため導入が進んでいるのでしょう。
このことから、やはり手数料の面でキャッシュレス導入を躊躇してしまっているのは大きな要因であることが分かります。
一方で、上で述べた通りキャッシュレス決済だけがコストがかかるわけではなく、衛生面や手間などの面で導入のメリットは大きいと思います。
まぁ結局私がキャッシュレス決済で済ませたいだけなんですけど、そういう人はますます増えてくるので、キャッシュレス決済の可否は今後の競争力にますます影響してくると思います。
個人的には、VISAとMAsterは使えるのにアメックスはダメってのはやめてほしいです笑 (アクワイアラがJCBだから高いんだよなー・・。)