T&E(トラベル・アンド・エンターテインメント)の特典が充実しているアメリカン・エキスプレス・カード。興味はあるけど、年会費の高さから入会を躊躇されている方も多いのではないでしょうか。実はアメックスはカード利用に応じたキャッシュバックキャンペーンを行っており、これが結構大きな特典のひとつと言えるのです。今回は私の2020年のキャッシュバック実績をご紹介しますので、アメックスの利用がお得かどうかの参考になれば幸いです。
アメックスの年会費は比較的高額ではある
まず、大前提としてアメックスの年会費は総じて高額です。現在では、アメックス以外のクレジットカード会社もプラチナカードを発行したり、ラグジュアリーカードのように最初から高い年会費を払う顧客セグメントを狙ったカードなどが存在しますが、やはりアメックスの年会費は高い方です。
これは無駄に高いというわけではなく、アメックスは特典が充実しているので、年会費の安いカードより使い方によってはコスパが高いこともあるでしょう。
下の表は主なアメックスカードと、それに対応する他社のクレジットカードの年会費を比較したものです。
American Express | 税込年会費 | 比較対象カード | 税込年会費 |
アメリカン・エキスプレス・カード | ¥13,200 | 三井住友カード | ¥1,375 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | ¥31,900 | 三井住友ゴールド・カード | ¥11,000 |
プラチナ・カード | ¥143,000 | 三井住友カード プラチナ | ¥55,000 |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード | ¥7,700 | ANA VISA 一般カード | ¥2,200 |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | ¥34,100 | ANA VISAワイドゴールドカード | ¥15,400 |
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | ¥165,000 | ANA VISAプラチナ プレミアムカード | ¥88,000 |
平凡なカードの代名詞・三井住友VISAカードと比較してみると、アメックスの年会費の方が概ね2~3倍高いことが見て取れます。一般カードなんて10倍の差ですよ。もちろん、カードの特典が異なるので、どちらの方がコスパが良いという話ではありません。
私はANAアメックス・ゴールドを使っていますが、ポイントに有効期限がないことや成田から帰国時に荷物を無料で送れたりするので結構気に入ってます(羽田は2021年3月より可能に!)。そして、私がANAアメックス・ゴールドを持つ一番の理由は、オーバーシーズアシストです。幸い今まで一度も使ったことはありませんが、万が一海外で病気にかかった時や警察に何かの手違いで逮捕された場合など弁護士と連絡を取りたい時などにアシストをしてくれるサービスで、多少高い年会費を払っても保険としてこのサービスは維持したいと考えています。
なお、今回の比較でANAアメックス・ゴールドのカウンターパートにあたるANA VISAワイドゴールドカードは、Web明細やマイ・ペイすリボを使うと年会費が10,450円まで下がります。
話は逸れますが、上の表を作っている際にひとつ気づいたことがあって、アメックスのゴールドカードの名称は「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」であるのに対し、プラチナはそのまま「プラチナ・カード」が正式名称でした。どうやら、プラチナ・カードというのはアメックスの登録商標のようです。ですので、プラチナ・カードというのは、本来アメックスのプラチナだけを指すのですね。
アメックスの隠れた特典:キャッシュバックキャンペーン
キャッシュバックキャンペーンについて
アメックスのカードを持っている人にとっては常識ですが、アメックスは頻繁、というかほぼ常時何らかしらのキャッシュバックキャンペーンを行っています。
これは一般の公式サイトなどには載せていないので、アメックスホルダー以外の方は知らない方が多いかもしれません。
ちなみに、ダイナースでも同じようなことを行っているようです。
このキャッシュバックキャンペーン、キャンペーンによりますが利用金額の20~30%キャッシュバックはザラでしかも上限が数万円にも上る場合もありお得感が強いです。
2020年の私のキャッシュバック実績
2020年は新型コロナの影響で、厳しい立場に置かれているアメックスの加盟店を支援しようという意図が感じられるキャンペーンが多かったです。
実際私が利用したキャッシュバックキャンペーンとその実績は下記のとおりです。
キャンペーン名 | CB金額 | 利用金額 | 還元率 |
スターバックスオンラインキャンペーン | ¥500 | ¥3,000 | 16.7% |
Shop Small Amexで30%キャッシュバック | ¥5,000 | ¥16,667 | 30.0% |
セブンイレブンで20%キャッシュバック | ¥500 | ¥2,500 | 20.0% |
イトーヨーカドーで20%キャッシュバック | ¥817 | ¥4,085 | 20% |
インターコンチネンタル キャッシュバック | ¥9,000 | ¥35,000 | 25.7% |
加盟店利用で30%キャッシュバック | ¥15,000 | ¥50,000 | 30.0% |
合計 | ¥30,817 | ¥111,252 | 27.7% |
昨年のキャッシュバック金額は30,817円と年会費の90%ほどが戻ってきた計算になりますね。その他、年会費の更新時に2000マイル貰っているので、こうなると2020年の年会費は実質タダか、なんなら1マイル2円の価値と考えると払い戻されているといえるのではないでしょうか。
上記のキャンペーン、キャッシュバック目的で無理やり買い物をしたとかではなく、ほんと私の買い物ニーズにたまたまハマったものがあったというのが事実です。まぁ「今、セブンのキャンペーンやってるから、ローソンじゃなくてセブンにいくか」とかはありましたけど。
「加盟店利用で30%キャッシュバック」は高島屋やスターバックスオンライン、さらにはUBer Eatsまでとなかなか幅広く使えて良いキャンペーンでした。ちょうど欲しいものがあったので、利用金額上限50,000円までのうち高島屋で45,000円程買い物をし、バランスの5,000円はスターバックスカードに入金してきっちり使いました。
SHOP SMALLキャンペーンは、コロナで苦しんでいるお店を支援しようというアメックスの社会貢献事業で、会社や家の近所で私が行く飲食店も結構多く、ありがたいキャンペーンでした。11月にはアメックスとJCBが対象店舗で所定の金額買い物をするとオリジナルトートバッグをプレゼントするというキャンペーンも行っていました。
2019年にはマツキヨで利用金額上限50,000円まで20%キャッシュバックキャンペーンなんてのもありましたね。マツキヨが出すケチな10%OFFのレシートクーポンと違って、酒でも何でもマツキヨで買い物をすればキャッシュバックの対象でしたので、色々なものが沢山安く買えました。マツキヨに売ってるものは誰しも買うものなので、なかなか強烈なキャンペーンでしたね。
このように自分の買い物ニーズに合致すれば、実質年会費を相当低くすることも可能です。
2020年は特にキャッシュバックが激しかったですが、それ以外の年でも平均5,000円くらい戻ってきております。最近は私の消費スタイルとキャンペーンの相性がマッチしてきて、キャッシュバック金額が増加している傾向にあります。
他にもいろいろ、私が利用していないキャッシュバックキャンペーンは沢山あります。家電量販店のキャンペーンなんかもありましたね。
ただ、このキャッシュバックキャンペーンは、最近はほぼ常時なにかしら開催されていますが、アメックスが顧客に確約した特典として提供しているものではなくあくまでfavorですので、おまけみたいなものだと考えてください。
まとめ
私はアメックスのサービスに価値を見出しているので、年会費が相対的に高くても払う価値があると考えています。
そうはいっても、他のカードと年会費だけを比べるとどうしても高く見えてしまうので、実はキャッシュバックキャンペーンなんかも行われているので実質の年会費はもっと低くできる可能性もあることをお伝えしたくてこの記事を書きました。
大きな買い物をする予定があるときは、キャンペーンをやっていないかチェックするようにしています。アメックスのサイトやメールマガジンでキャッシュバックキャンペーンを見つけるのは結構楽しいですよ。