ここ数年、ブログやニュースサイトなどでたまに見かけるドライ・ジャニュアリーという言葉。要は新年1月は酒を飲まないというムーブメントのこと(酒を飲むと脱水症状を引き起こすので、禁酒した方が体は潤うんだけどね)を指し、ここ数年イギリスで流行っているらしいです。イギリス人も日本人と一緒で酒にだらしない人が多いですからね。クリスマス・シーズンで存分に羽目を外して新年はどっと疲れているので酒を抜こうってことでしょう。
年末年始は暴飲・暴食で疲れますからね。
私もお正月までは飲みまくりでしたが、1月4日からお酒は飲まないようにしており、ドライ・ジャニュアリーに乗っかって、1月はお酒を飲まないようにしようかと思っています。
ここでは、お酒を控える度に私が感じることをまとめていきたいと思います。もちろん、これは私個人の感想で人それぞれ感じ方は違うと思うので、一つの意見程度に見て頂けたらと思います。
禁酒をするとやっぱり体調が良い
飲まなかった次の日から実感
吞兵衛の皆さんがよく言うのは、「たま休刊日作ると、全然寝れないんだよねー」って言葉。私も何日も飲み会などが続き深酒が続くと、休刊日には何時間も寝付けないものです。
それが怖くて寝酒をしてしまう、という人も多いと思います。
ただ私の場合、お酒を飲んで7時間寝るより2時間くらいしか寝れなくてもお酒を飲まなかった時の方が、次の日の調子が断然良いです。朝起きた時、お腹の重さを感じません。
これはとても重要なことで、寝れなくても次の日調子が良いことが分かれば休刊日の寝れない恐怖から解放され、休刊日を恐れることがなくなります。寝酒ってのは身体にも精神にも良くなく、酒に頼って寝るくらいならちゃんと病院で診察を受けてお医者さんから薬を処方してもらった方が良いです。
ちなみに私の場合、休刊日2日目は1日目より寝れるようになり、3日目には普通に寝つきが良くなってたっぷり睡眠をとれるようになります。アルコールは交感神経を刺激するので、お酒を抜くことによって少しずつ副交感神経が回復してくるのでしょうね。
朝の気分がよく、頭もちゃんと働く
「昨日、酒飲まなくて良かったなー」と実感する瞬間は、通勤時です。酒を飲もうが飲むまいが出社前はかったるいものですが、それでも飲まなかった次の日の朝は気持ちが良いです。晴れた朝、駅まで歩いていると「嗚呼、気持ちの良い朝だぁー。太陽の日差しが心地よい!」なんて心の底から感じたりしますからね。酒を飲んだ次の日は、「うー、だるいしボーっとする。日差しがまぶしいったらありゃしねぇ」ですからね。全く気分が違います。
また、電車で新聞を読んでいても違いを感じます。実は、お酒を飲まなかった次の日の方が新聞を読むのに時間がかかります。というのも、飲んだ次の日は頭が回らないので読んだフリをしているようなものなのでサッと眺めて終わりですが、お酒を飲まないと頭が働くので興味を持つ記事が多くなったり長文のオピニオンなどを読んだりするようになるからです。
このコンディションの差は、仕事でのパフォーマンスや自分自身の満足感にも繋がってくるので、お酒を控えることの重要性を感じます。
休日の過ごし方も変わる
このブログは休日の午前中にスタバで書かれています。
2020年末は新型コロナウイルスの影響で忘年会は軒並み無くなりましたが、それでも週末はお誘いが多くお酒を飲む機会が多かったです。そうなると、休日に起きるのはいつも昼前で、起きても頭がボーっとしてしまっているので、本を読んだりブログを書くなんてことをしようと思えませんでした。
今日は正月明けの最初の週末、いつもより少し寝坊はしましたが早めに起きて家事をして、それからスタバに来ています。
今のところ、お酒をやめようとは考えていませんが、この休日の過ごし方も捨てがたいので、上手にお酒と付き合える大人になりたいですね。
ドライ・ジャニュアリーということで1月4日から開始した禁酒も丸1か月経過しました。 当初は1か月で終了しようかなと思いましたが、もう少し禁酒を継続する予定です。 ドライジャニュアリーについては、こちらの記事をご覧頂ければ幸いで[…]
飲酒の不都合な現実
予め申し上げますと、私はお酒が大好きで死ぬまでお酒をやめるつもりはありません。ただお酒を飲むだけが人生ではないので、お酒に飲まれず上手に付き合っていかなければなりません。何も知らず、何も考えずにお酒を飲むことは危険だと思います。
お酒を飲むと次の日も飲みたくなる
個人差があると思いますが、私はお酒を飲むと、次の日の夜もまた飲みたくなります。そして、ふらっと行きつけの居酒屋に寄ったりして結局一週間毎晩飲んでた、なんてこともあります。
他の人にこの話をすると、「あぁわかるわ。自分もそれだわ。」って人もいるので、私だけの例ではないと思います。
アルコールには大なり小なり依存作用があり、それが進行したものがアルコール依存症なのでしょうね。アルコールの依存性は思っているより強いため、そういったものを口にしているという自覚は必要だと思います。
生活の質が落ちる
先ほども述べた通り、私はお酒を飲みすぎた次の日は頭が回らず、休みの日であれば遅くまで寝てダラダラと過ごしてしまいます。平日であれば、仕事のパフォーマンスに響きます。
実はアルコールはメンタルヘルスへ悪影響を及ぼす危険性があり、過度な飲酒がやる気を司るテストステロン値や幸福感をもたらすセロトニン値を下げてしまうことにつながるようです。アルコールが交感神経を刺激し、自律神経のバランスを崩すことで不眠などの体調不良を引き起こす原因にもなります。
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お酒は美味しいですし、仲間との飲み会は楽しいです。でも、飲むだけが人生ではありませんから、お酒に人生を支配されてはいけません。
酒を飲んでこそ大人?いいえ、そんなことはありません
最近はアルコール・ハラスメントなどの言葉があるように、後輩や部下に対して「俺の注いだ酒が飲めねぇのか!」なんて言う人はだいぶ少なくなったと思いますが、いまでもお酒を飲めないことを否定したり、「今日は飲まない」と言うとしらけた雰囲気を出す人はいます。
社会人の社交の場にはどうしてもお酒が絡んできてしまうからでしょうけど、「大人とは酒を飲むものだ」というバイアスがかかっていると思います。
昔から続くアニメを見ると、お父さんは仕事から帰ってくると晩酌をしていますし、お酒のCMなんかもそのような表現をするので、私も若い頃は漠然と大人は晩酌をするものだと決めつけていました。
でも、それって社会の思い込みであったり種類メーカーのプロパガンダであったりするわけで、別に酒を飲もうが飲むまいが各人の自由であります。
「酒もタバコもやらないで何が楽しいのか。」とかいう人がいますが、余計なお世話です。むしろ、酒とタバコだけに人生の楽しみを見出してる人こそつまらない人生を送っていると思います(失礼)。
私もタバコを吸っていた頃は、タバコ止めたらどうやって休憩時間とか過ごすんだよ、とか本気で考えていましたが、なけりゃないで何も問題はありません。お酒もきっとそんなものだと思います。
Mindful Drinking
Mindful Drinking(マインドフル・ドリンキング)とは
ドライ・ジャニュアリーとともに昨今目にするお酒との付き合い方が、”Mindful Drinking”。
mindfulとは、「意識している」とか「~を心に留めておく」とかそんなような意味です。
では、マインドフル・ドリンキングとはなにか。
What is mindful drinking?
出典:healthline “What Is Mindful Drinking? How It Can Help Your Mental Health” https://www.healthline.com/health-news/what-is-mindful-drinking
“Mindful drinking is about awareness and being present in your choices. The goal is having a healthy relationship to alcohol,” Wendy Bazilian, a public health and nutrition expert, told Healthline.
ここでは、マインドフル・ドリンキングとは飲酒していることを意識して、自分の意思の選択として飲酒することを指し、お酒と健康的で良い関係を築けるようにすることがゴールだとしています。
私なりに解釈すると、単なる習慣や依存で飲酒をするのではなく、お酒をどう楽しむか、どれだけ飲むかを意識しよう。お酒を飲むことは自分のライフスタイルの一つであっても、お酒に人生を支配されるようなことはないように気をつけよう。そして、べろべろに酔うまで飲むのは大人なんだからやめましょう、って事ですかね。
お酒と上手に付き合おうという意識を持ち続ける
まぁ人生いろいろあるので、時には満たされない思いを酒にぶつけてしまうこともあるでしょう。友達と盛り上がって気絶するまで飲んだり、クラブでシャンパンあおりながら騒いでいたら記憶なくしてた、なんてこともたまにはあっても良いと思いますし、それもまた人生のスパイスでしょう。
大事なことは、仮にたまにはお酒で失敗しても次は気をつけようと意識したり、普段は適度な飲酒を心がけることだと思います。
私はお酒が好きです。一杯目のビールの美味さ、鮨屋や蕎麦屋で日本酒を飲む幸せ、居酒屋で常連と飲む楽しさ、飛行機に乗る前にワクワクしながらラウンジで飲むお酒、飛行機の中で飲むシャンパン、旅先で美しい景色を見ながら飲むビール。どれも私は捨てられません。
私はこういった楽しみを、末永く健康的に心から楽しみ続けたいので、お酒との付き合い方は常に意識していこうと思います。
私も時には勢いがついて泥酔してしまうまで飲むことが今後もたくさんあるでしょう。
それでも、お酒との付き合い方を考え続けていこうと思います。とりあえず、今月はDry Januaryということで、シラフの頭でお酒との付き合い方を見つめなおしていきたいと思います。
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