ドコモがahamoを発表してから約1か月。その後、ソフトバンクとauが同様のプランを発表しました。私は現在ドコモのギガホを利用しているのですが、毎月10GB~20GBで収まってしまうので、30GBのプランはちょっと勿体なく感じています。YouTubeや映画なども家で見るので、動画はもっぱら家のWiFiを使っています。
ですので私は以前から通信容量20GBくらいでその分もう少し安いプランが欲しいと思っていました。ahamoが発表される前は格安スマホの20GBのプランに乗り換えようか検討していましたが、ahamoのプランが発表されたので現在はこのahamo系のプランが本命になっています。
ドコモのahamo、ソフトバンクのLINEMO、auのpovoは基本的なスペックやコンセプトは似ていますが、細かい点が異なっております。
今回は、この3つのプランを(私個人の都合に合わせて)比較してみたいと思います。
ahamo・LINEMO・povo、各プランの基本スペック
今回出そろったahamo系のプランの基本的な共通する情報は以下の通りです。細かいところは違いますが、基本的には同じようなものです。
一見するとauとSoftBankが安いですが、5分通話無料を含めた料金ではdocomoのahamoが最安値です。
なので、通話をほとんど使わない人はauかSoftBankを、5分通話はつけたい方はahamoを選ぶと良いですね。
当初はSOftBankも通話料込みで2,980円のプランでしたが、最後に後出しじゃんけんをしたauをSoftBankが追従した形です。
auが5分通話料無料を分離したプランを発表した当初は、総務大臣から「(最安値っぽく見せるなんて)紛らわしい事するな」って怒られてましたね笑。
auのプランも5分無料通話をつけると、以前のahamoと同じ値段に仕上がったのです。
まぁauもこれをもって最安値とか言っちゃうのは小賢しいと思いますけど、電話をほとんど使わない人からすれば、かけ放題の有無を選べるのは良いことだと思います。私は5分以内通話無料はつけたいのでどうでもいいです笑ahamoは当初5分通話料無料込みで月額2,980円と発表しましたが、その後ahamoは値下げをして2,700円(税込み2,970円)となりましたので、5分通話無料をつけるならahamoが一番安いです。
各プランの違い
3社とも概ね同じようなプランですが、細かいところで各社カラーを出して差別化を図ろうとしています。
LINEMOはLINEギガノーカウント
SoftBank on LINEは、LINEでのトークや通話での通信については20GBのカウントには入らないです。つまり、LINEはいくらでも使い放題ってことですね。これはSoftBank on LINEだけのサービスです。
正直、LINEの通信量なんてビデオ通話をしてもたかが知れていると思いますけどね。ただ、例えばある月に20GBを使い切って通信制限がかかってもLINEはビデオ通話も普通に使えるならこれは大きいかもしれませんね。詳細はまだ詰まっていないそうなので、続報を待ちましょう。
国際ローミング
海外旅行に行ったときに、お使いのスマホをSIMカードを入れ替えずに使うことを国際ローミングといいます。これに関してはahamoが今のところ一番強いかなと思います。
上記の通り、ahamoは圧倒的にカバーしている国の数が多く、日本人が行くようなところの大半は無料でSIMカードを入れ替えずに20ギガバイトまで無料で使えます。
SoftBankも国際ローミングが出来るように改めましたが、20GB分はローミングでは使えず通信料は別途必要とのことです。
auに関しては、無料国際ローミングについては提供予定とのことです。最後に発表したくせに、何をたらたらやっているのでしょう。
ドコモの国際ローミングについては、15日の利用を超えると通信制限がかかるとのことです。ただ、これって15日連続で使うと通信制限がかかるのか、1つの月で15日を超えて使うと制限がかかるのか、いまいちよくわかりません。それと、通信制限が意味するのは、まったく通信できなくなるのか、それとも最大1Mbpsの通信はできるのかもよく分かりません。まぁ、いずれにしても15日以上連続で海外にいる場合もあるので、若干面倒くさいと感じます。
povoは24時間データ使い放題のトッピングプランがある
auのpovoは、200円で24時間データ使い放題のオプションをつけることができます。これなら、家で映画やYouTubeを見まくる日なんかにこのオプションをつければとてもお得ですね。
ただ、ご丁寧に赤字で「ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります。」とあるので、実際どのような運用になるのかは気になるところです・・。
2,980円20GBプラン申し込みに当たっての主な注意点
値段が安い分、従来の大手3社のプランと比べて制限があります。
申込みや手続きはオンラインで
申込みや各種手続きは、基本的にオンラインで完結するようになっています。ショップに行かなくて済むのは楽でいいですね。
ただ、これからは何か携帯で困っても、ショップやコールセンターは助けてはくれませんので、自分や家族内で問題を解決できる人のみどうぞ。
キャリアメールは使えない
キャリアメールとは、docomo.ne.jpとかいうアドレスの、いわゆる携帯メールってやつですね。最近じゃ迷惑メールくらいしか来ないので私は無くても全く困りませんし、むしろさっさと捨て去りたいくらいですが、なくなると困る人も多くいらっしゃるかもしれませんね。
家族割はない
2,980円と安いですし、私はプランのシンプルさを求めているのでそんなものはいりませんけど、通常のプランを使い続ける他の家族の料金が高くなってしまうのは考え物ですよね。ドコモの「みんなドコモ割」の場合、2人で使うか3人で使うかによって割引金額が変わります。
ただ、先日ドコモはahamoは「みんなドコモ割の対象外ではあるが、頭数のカウント対象にはなる」旨発表しましたので、ドコモユーザーは家族に迷惑をかけることなく、心置きなくahamoに移ることができますね。auのpovoは今のところ家族割の頭数にはカウントしない方針だそうです。
ahamoかSoftBank on LINEかで悩む
プランを比較するとahamoが一番魅力的
3社を比較した際、私が一番魅力的だなと感じたのはドコモのahamoでした。
5分無料通話付きプランでは税込みでも2,970円と最安値です。
さらに、国際ローミングで82か国無料で手続き無しで使えるのは大きいですね。
映画やYouTubeは家のWiFiを使って見るのでauのような24時間使い放題は使わないでしょうし、LINEのビデオ通話にしても家で使うことが多く出先で使っても通信量は毎月20GBくらいで収まっているのでLINEMOの利点も個人的にはそこまで魅力を感じません。
ただ、先ほども述べたように、ahamoでもローミングを利用する際には15日という制限がありますので、手放しで便利だとも言えませんし、電話の着信でも結構高いお金がかかってしまいます。それなら、私がタイやそれ以外の国でも使うAISのSIMを最初から使った方が安価で分かりやすくていいかなとも思います。
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ahamoを選ぼうか悩むもうひとつの理由
もうひとつ、これは全く面白くない理由ではありますが、私は10年以上前からドコモを使っているので「Xiカケホーダイ」という昔のプランの解約留保金がかけられています。
解約すると税抜き9,500円の解約金がかかってしまうのです。
もう10年以上使ってるんだし、これだけ政府からも解約金のことで批判されてるんだからいい加減外せよとは思いますが、契約なので仕方がありません。
ahamoに変更する分にはこの解約金はかかりませんが、SoftBank on LINEに移行するにはこのお金を支払わなければならない点がahamoを選ぶインセンティブになっているのも事実です。
JCB・アメックス・ダイナースホルダーならではのLINEMOを選ぶ理由
これだけ書いていると、ahamoで決まりのような気もしてきますが、1点だけLINEMOにしたい強烈な理由があります。
それは、PayPayが使いたい、という事です。
どういうことかというと、私がメインで使っているクレジットカードの国際ブランドはアメリカン・エキスプレスなのですが、PayPayではアメックスでの引き落としができません。ヤフーカードを除くJCB、ダイナースも同様にPayPayでは使えません。
T&E(トラベル・アンド・エンターテインメント)に関する特典が充実しているアメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)。アメックスならではのサービスが沢山ある反面、VISAやマスターといったカードとは使い勝手が違うため、使う人を[…]
しかし、最近ではPayPayは街のキッチンカーやクリーニング店など、今まで現金しか扱ってこなかったセクターでもPayPayだけは使えるようになってきており、キャッシュレス派の私にとってPayPayはぜひとも使いたい支払い方法なのです。
他のカードも持ってはいますが、ポイントはアメックスに集約したいですし、クレジットの支払い先や日付が分散するのが嫌なので現状PayPayは使っていません。銀行口座からチャージして使うのも、クレジットのポイントが貯まらないですし。とにかく、シンプルにPayPayで使った分はアメックスに請求がきてほしいのです。
ではアメックスからPayPayにチャージする方法はないかというとひとつだけ方法があって、携帯料金とPayPayの支払いがひとつにまとまる「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用して、その引き落とし先をアメックスやJCB、ダイナースカードに設定すれば、アメックスからPayPayのチャージ代が支払えるのです。
これを利用したいがために、LINEMOも魅力的に感じるのです。
まとめ
以前のまとめ
ahamoかLINEMOかで悩みますが、今のところSofrBank on LINEになりそうですね。やっぱり、キャッシュレス比率を高められるのは魅力的ですし、私は主に東南アジアに行くことが多いのでAISのSIMを使えば事足りるってのもあるのですよね。
まぁ解約金のこともありますし、まだまだこれから発表されることもあるでしょうから、3月までもう少し様子をみようと思います。
新しいまとめ
結局、ahamoに申し込むことを決めました。
PayPayも使いたかったのですが、無料通話をつけるとahamoが最安値ですし、違約金も払いたくないですからね。
そして何より、docomoが(政府の圧力によるものとは言え)先陣を切って値下げに動いたその企業姿勢を評価したいと考えているからです。
他の2社は後出しじゃんけんですからね。
もちろん、docomoも解約ページがグーグルの検索にかからないように小細工するような会社ではありますし、携帯各社は隙あらば我々消費者からカネをむしり取ろうとしてくるので、注意は必要です。
ただ、そうはいってもdocomoが私にとって理想的なプランを一番最初に出してくれたことは評価し、ahamoに申し込むことを決めました。