私が旅行などに行く際に愛用しているゼロハリバートンのスーツケース。
アルミ製のスーツケースは修理しながら長く使えるということで、2019年5月にゼロハリバートンGeo Aluminum3.0の黒い58L(24inch)モデルを購入しまし、かれこれ国際線・国内線で25回以上のフライトをこなしております。
「旅の相棒なんだから、タフで長く使える物が欲しい。」
「出来た傷も旅の思い出と思えるような、上質なスーツケースにこだわりたい。」
という方には最適なスーツケースかと思います。
旅行後に手入れをするたびに愛着が湧く、そんなスーツケースですね。
ZERO HALLIBURTONについて
ゼロハリバートン概説
ゼロハリバートンはアメリカのラッゲージブランドで、アルミ製のアタッシュケースなんかは有名ですね。ゼロハリなんて略されて呼ばれたりします。
ゼロハリバートンはアタッシュケースの他にもトロリー(スーツケース)や、近年ではバックバックなどソフト素材の商品も開発しています。
そのエッジの効いたデザインから、ハリウッドの映画などではよくゼロハリバートンのアタッシュケースが登場しますね。
ゼロハリバートンの起源
ゼロハリバートンは、1938年にアメリカの実業家のアール・P・ハリバートン氏がハリバートンケース社を創業したのが起源です。
ハリバートン氏は出張の多い資源ビジネスマンでしたが、当時のトランクの質は低く、大事な書類が埃まみれなんてことがよくあったそうです。
そこでハリバートン氏は、自身で使うためにアルミニウムのトランクを開発して愛用していました。
ハリバートン氏が作ったトランクが話題を呼び、ハリバートンケース社を設立するに至りました。
なお、米国の資源サービスなどを手掛ける巨大企業、ハリバートン(NYSE: HAL)もアール・P・ハリバートン氏が設立した会社です。
ゼロハリバートンのケースは、本物のビジネスマンによって生み出されたのですね!
ゼロハリバートンブランドの誕生
1952年、ハリバートンケースのトランクの製造を担っていたゼロコーポレーションが、ハリバートンケース社を買収し傘下に収めました。
そして、1959年にゼロハリバートンブランドが誕生したのです。
その後、ゼロハリバートンのケースがアポロ11号で月へ行き、月の石をそのケースに入れて持ち帰ったことは有名です。
他にもテロでの爆発でもゼロハリバートンのケースに入っていた中身は無事であったなど、エッジの効いたエピソードがゼロハリバートンを特別なブランドたらしめているのですね。
ちなみに、アメリカ大統領の行く先どこでも一緒についてくる核のフットボールも、外は黒い革バッグで覆われていますが、中身はゼロハリバートンのケースです。
ゼロハリバートンの現在
2006年、日本のラッゲージメーカーであるエース株式会社がゼロハリバートンのコンシューマー部門を買収し、現在はエース社がゼロハリバートンの販売やプロモーションを行っています。
ただ、商品デザインなどの開発やスーツケースなどの製造はアメリカで行われています(一部商品は今でも中国でも製造されているます)。
ゼロハリバートンはアルミ製品のイメージが強いですが、現在はポリカーボネートなど軽い素材のスーツケースやアタッシュケースを製造したり、ナイロンのバッグやバックパックといった商品も用意されています。
ゼロハリバートンといえば、アルミのアタッシュケースのイメージが強いかと思いますが、ソフト素材で作ったバッグなども作っています。 以前からノートPCや書類などをスマートに持ち運べるバックパックが欲しいと思っておりました。ここ数年ビジネ[…]
また、ゼロハリバートンのカジュアルラインとして「ゼロニューヨーク」というブランドも展開しています。
Geo Aluminum 3.0 スーツケースについて
Geo Aluminum 3.0の概要
Geo Aluminum3.0はGeo Aluminum2.0の後継モデルで、ゼロハリバートンのフラッグシップモデルとして発売されました。
アタッシュケースとスーツケースからなるシリーズで、私が持っているのは24inch (58L)のスーツケースです。
スーツケースの大きさは30L前後の2輪モデルから、95Lの8輪モデルまで様々取り揃えてあります。
私のスーツケースは黒ですが、他にシルバーとブロンズもあります。
現在は新たな”Pursuit Aluminum”コレクションを現行のフラッグシップとして発売しているため、Geo Aluminum3.0の在庫は段々少なくなってきているようなので、もし気になる方はお早めに手に入れた方がよいかもしれません。
現行のPursuit Aluminumコレクションは高級感があって素敵なのですが、私はGeo Aluminum3.0の方が男っぽいシルエットで好きですね。
Geo Aluminum3.0の使用歴
私がGeo Aluminum3.0を購入したのは2019年5月でした。
購入以来、2泊以上外泊する際はこのスーツケースを持っていくようにしています。
58Lなので2泊では少し大きいですが、私が持っている30Lのものより使い勝手が良くストレスがないため、これを愛用しています。
購入して約1年半で、こなしたフライトは国際線・国内線合わせて23回。
58Lなので預入れ手荷物になってしまうので、やっぱり傷や凹みができます。
傷や凹みができるのを分かっていて買ったのに、初回のフライトで早速小さな凹みをつけられてしまい、気分も凹みましたね・・。
バンコクからプーケットへ飛んだ時、表面に比較的目立つ凹みをつけられてしまい、その時は修理に出しました。
その時の傷痕がこれです。
これも今となっては旅の思い出ですね。
写真だとわかりにくいですが、凹んだ所は内側から叩いてシルエットを元に戻すので、どうしても色が白化してしまうそうです。
まぁでもそんなに気にはなりません。
修理代金は18,000円くらいで、クレジットカードの旅行携行品保険で支払いました。
この手の高価な大型のスーツケースで海外に出かけるなら、携行品保険が付いているクレジットカードは必須だと思います。
アルミのスーツケースは長く使えますが、それは修理して直して使うのが前提だと思います。
一方でポリカーボネート製などは傷が付いても凹んだりはしませんが、割れたら終わりですね。
ですので、いつもピカピカのスーツケースで海外旅行に行きたい方の場合は、ポリカーボネートなどの比較的安価なものを買い替えながら使う方が良いでしょうね。
あ、でもポリカーボネートも預けて一発目で傷だらけってこともあるので、ピカピカのを持ち歩くならレンタルの方がいいかもしれません。
リモワかゼロハリバートンのどっちが良いか悩む
おそらくゼロハリが気になっている方の多くはリモワも気になっているのではないでしょうか。
リモワもかっこいいですし、高級スーツケースとしての知名度はリモワの方が高いのではないかと思います。
それでも、私がゼロハリを選んだ理由はいくつかあります。
リモワではなくゼロハリバートン Geo Aluminum3.0を選んだ理由
デザインがかっこいい
まぁ一番の理由は単純にこれですよね(笑)
もともと、ゼロハリバートンは私が子供の頃からぼんやりとした憧れを持っていました。
ある日、そろそろ新しいスーツケースが欲しいと思っていた時、会社の先輩がゼロハリの別のモデルのスーツケースを持っているのを見て調べてたら、Geo Aluminum3.0を見つけました。
値段も高いのでしばらく悩んで、昼休みにゼロハリバートンのショップに実物を見に行ったりして購入を決めました。
デザインもかっこいいですが、ブランドもかこいいんですよね。
名前は「ゼロハリバートン」と鋭い響きで、アメリカの超一流ビジネスマンが実用のためのスーツケースを開発して、それが後に月に行ったり爆発に耐えたり核のフットボールになったりと、とにかくコワモテでエッジの効いたブランドなんですよ。そこに惚れましたね。
リモワもまぁ一応少し考えましたが、ゼロハリの方がデザインが好みでブランドイメージも良かったのと、後述の通り色々比べるとゼロハリのGeo Aluminum3.0の方が若干値段が高くともいいかなって思いました。
ゼロハリは作りがしっかりとしていて機能的である
よくネット界隈を見ても「リモワとゼロハリとではゼロハリの方が堅牢性が高い」とか言われてます。
それが本当かどうかは知りませんが、細かいところで見ていくとゼロハリの方がしっかりしているのかなと感じます。
例えば、ラッチに関して主観的な点で言えば、見た目からしてリモワのものよりしっかりしているように見えます。
客観的な面で言えば、リモワは80Lクラスでもモデルによってラッチが横に2つか3つだけついているのに対し、ゼロハリは58Lのモデルでは横に3つと上面に1つ付いており、より堅牢性や気密性が確保されていると言えます。
まぁ普通に使ってる場合に関しては大した話ではないかもしれませんけどね。
もうひとつ気になったのが、蝶番(ヒンジ)の形状。
ゼロハリの場合、長くてしっかりとしたヒンジが接合部分を覆っていて何本もボルトが打たれていて頼りがいがあります。
一方、リモワを見てみると小さなヒンジが2つか3つ付いているだけです。
ネットで画像を検索して見てみてください。
この部分って結構スーツケースにとって弱い部分だと思うのですが、大丈夫なのですかね・・。
機能的という点でもうひとつ言うと、ゼロハリのGeo Aluminum3.0にはキャスターストッパーが付いています。
これ、電車に乗ってるときなんか便利なんですよ。
手とか足で抑えてなくてもスーツケースが勝手に転がって行ってしまうことはないんです。
これもリモワにはついてないですね。
それともうひとつ、Geo Aluminum2.0にはついてなかったのですが3.0にはZERO GLOBAL TRACKING PROGRAMという、ロストバッゲージしてもついているタグの管理番号から手荷物が戻ってきます、というシステムがついています。
まぁ正直、どこまで実効的であるかはわかりませんが、こんなのもついています。
人と被らない
これは他のブログでも言われていることなのですが、本当に人と被らないです。
一度、羽田空港に行くときにモノレールでゼロハリのスーツケースを持っている人は見かけましたが、モデルも異なり、そもそもその方はアルミのスーツケースではありませんでした。
その点、空港に行くと周りはリモワだらけ。
最近ではリモワもどきみたいなのも見かけますね。
逆に言えば、リモワのブランド認知度は高いので、高価なスーツケースだとアピールできるって言う点はリモワの利点なのかなとも思います。
ブログを見ていても、ゼロハリの記事ってリモワと比べて圧倒的に少ないんですよね。
たぶん、ゼロハリのGeo Aluminum3.0についてここまで長く書かれたブログの記事ってここだけじゃないかなぁ。
バッゲージクレームでも自分の荷物が回ってくると一発で分かるので、その点も人と被らない利点ですね。
Geo Aluminum3.0のデメリット
値段が高い
これは高級ラッゲージなので仕方がないことですが、やっぱりスーツケースにしては値段が高いですので、人によっては馬鹿らしく感じるでしょう。
私は旅の相棒にはこだわりを持ちたかったので買って満足しています。
いいお金の使い方をしたと思いますね。
この記事を書いている合間にサザエさんを見ていたら、マスオさんもこだわりの物が欲しいって言ってましたよ。
凹む
これはアルミ製のバッゲージを飛行機に搭乗する際に預ける場合は仕方がないことです。
アルミを使いたいけど凹むのが嫌であれば、機内持ち込みサイズを検討されるのがよいでしょう。
それでも道を歩いていてブロック塀にぶつけて凹ませたり傷つけたりするリスクもありますが・・。
重い
これもよくリモワと比較して言われることですね。
正直、私はリモワを持ったことがないので、ゼロハリがそんなに重いのか分からないのですが、みんなが言うのできっとそうなのでしょう(無責任)。
今調べたところ、私のGeo Aluminum3.0の58Lモデルは6.8kgに対して、同クラスであろうリモワオリジナルの60Lは5.4kgでした。
1.4kgの違いは結構大きいですね。
1.4kgというと、MacBook Airをリモワに入れたくらいの重さがゼロハリになるわけですからこの差は小さくありません。
負け惜しみになりますが、そうはいっても私は比較的力持ちなので実際そんなに気にならないです。
持ち上げるシチュエーションは階段とか段差くらいですからね。
ただ、大型のスーツケースになると重量超過で預入れ手荷物の追加料金が発生してしまう場合もあるので、その点は注意ですね。
私の58Lのケースの場合は旅行で目いっぱい詰めても20kg以内くらいで収まりますが、それも中身次第なのですのであくまで参考までに。
終わりに
ゼロハリバートン Geo Aluminum3.0を買ってから、旅行の前日に荷物を詰めたり空港までの移動する事が楽しくなりました。
スーツケースの傷を見てその時のことを思い出すなど、アルミならではの面白さがあります。
ゼロハリバートンのスーツケースは、修理をしながら長く使うことを前提に作られています。
以前、日経新聞でゼロハリバートンのことについて書かれた記事がありました。それによると、30年以上前のモデルを修理に出される方も珍しくないということで、それだけ長い期間が経った商品でもアフターケアできるってすごい事だと感じましたし、ゼロハリバートンのユーザーとして誇らしく、また頼もしく感じました。
私のGeo Aluminum3.0も30年後に壊れても修理してもらえるのかな。
そうであってほしいですね。
もうこれ以上の修理はできないとなるまで、末永くこのスーツケースを使っていきたいと思います。